“だいすけロスが止まらない!!”。この春、こんな見出しの記事を見かけた方も多かったはず。NHK Eテレの子ども向け番組『おかあさんといっしょ』で、史上最長という9年のあいだ、歌のお兄さんを務めてきた “だいすけお兄さん”こと、横山だいすけ。番組からの卒業が発表されると、慕っていた子どもたち以上に、“ロス”になったのはママたちだったよう。

〈ショックでお鍋吹きこぼした〉〈悲しすぎてここ最近凹んでいる……〉〈あれ……? あたし、気づかないうちにこんなに好きになってたんだ……!?〉

 数々のコメントがSNSをにぎわせ、卒業直後に発売された『おかあさんといっしょ』のDVDがオリコンデイリーDVD総合ランキングで1位を獲得。さらに、だいすけお兄さんが公式ブログをスタートさせると、10日間で読者数が10万人を突破! と、その人気・注目ぶりが話題となった。

 当の本人は、この騒がれ方をどう感じているのか聞いてみると、

「正直なところ“だいすけロス”という言葉が、ぜんぜん自分の中でしっくりきていないんです。卒業前には、想像もしていなかったことですね。『おかあさんといっしょ』の歌のお兄さんですから、近所にいるお兄さんという感じで、子どもたちからもツッコまれやすい身近な存在。こんなふうに話題にしていただけるとは、思ってもみなかったので、ネットのニュースに自分のことがあがっていたりするとビックリです。今日もニュースになっているんだ!? って(笑)」

 そのニュースの中には、例えば、恋愛や結婚をしてはいけないという、歌のお兄さんでいるための心構えに関するものもあった。

「都市伝説のようなものが、たくさん出ていますよね(笑)。僕にとって、子どもたちに憧れてもらえる存在でいるために気をつけようということは、苦しいことではなかったです。スタッフみんなが、子どもたちのためにと思って守っていることなので」

 先日は、民放のテレビ番組にも生で初出演し、6月1~4日まで東京・新国立劇場で行われたミュージカル『魔女の宅急便』(8月31日~9月3日には、大阪・梅田芸術劇場にて)にも出演した。さらに、全世界で愛されているトムとジェリーの最新アニメ『トムとジェリー 夢のチョコレート工場』(※)で声優デビューを飾ることにもなった。

※本記事の公開後、「劇場上映」が権利関係の事情により中止になったとワーナー ブラザース ジャパンの公式HPで発表されました。DVDは予定通り発売されます。

声優も、アニメのキャラクターの口の動きに合わせて歌うということも初めての経験。どうやったらいいのか手さぐり状態でした。今回、ミュージカルナンバーに近い曲を歌うことになって、もともとミュージカルはやっていたので、その感覚はわかるんです。