左から上戸彩、斎藤工 撮影/廣瀬靖士

上戸彩「撮影が始まる3日くらい前におはらいをしたんですけど、そのときに会った工くんは別の映画の撮影中で長髪にヒゲ姿でした。でも撮影当日に北野先生になった工くんが目の前にいて、ビックリ!」

斎藤工「会ってすぐに“イモっぽい”って言われました(笑)」

 社会現象を巻き起こしたドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』が待望の映画化。6月10日(土)に全国公開される。“会わない”と誓い離ればなれになったはずの男女が、運命のイタズラか、3年のときを経て再び巡りあう――。

斎藤「こういう男女の状況って歴史をさかのぼっても、ロミオとジュリエットのように古くから数多くあって。反作用というか、引っ張られるほど強固になっていく。“不貞”ですけど、そこを越えようとする姿勢に、2人には1秒でも幸せなときを過ごしてほしいと応援しながら見ている自分もいました」

上戸「本当は罰をうけなくてはならない2人の愛が、なぜか応援してもらえるものになったっていうのは、正直驚きました。放送が終わってからも『昼顔』が世間の中で古いものにならなかったのはうれしかったです」

 夫がいる身でありながら、斎藤工(35)演じる高校教師・北野と禁断の恋に落ちる主婦・紗和を演じた上戸彩(31)。ドラマは予想を上回る反響を受け、結果、彼女の代表作ともなった。

上戸「ずっとみなさんの中で私のイメージが学ラン(『3年B組金八先生』)とか10代で止まっていたようで、そこから脱却する難しさを感じていました。背伸びするのは苦手だし、ましてや“不倫”って2文字を見たときに、自分の中にそういう引き出しもまったくなかったので戸惑いましたね。でも“絶対不倫をしないイメージのある上戸さんにやっていただきたい”って聞いたときに、“そっちの人でいいんだ”って思ったら、いくらでもメラメラとパワーが出てきて(笑)。女優としていいタイミングで大事な作品に出会えたと思っています」

斎藤「僕も『昼顔』に出会う前とあとでは違う景色を見せてもらっています。経験すべきタイミングで演じさせていただいたというか。自分にとってターニングポイントになった大切な作品です」

『昼顔』の出演を機に“セクシー俳優”として大ブレイクを果たした斎藤。周りの変化はやっぱり大きかった?

斎藤「直接的というよりは、(取材を受ける)媒体のテーマが変わってきたり、壁ドンする機会が増えましたね。そのせいで、右腕のほうが太くなった(笑)」

上戸「撮影のとき、ポージングのオーダーがいつも同じ感じだもんね」

斎藤「そう。でもそれが“本当の俺とは違うんだ”とか、別にそのイメージから脱却しようとも思ってなくて。長年、芸人をされている方が、何かひとつ芸が浸透したときってこんな感じなのかなって、逆に楽しんでいました。その反動もあって、“貯金残高”を叫んだりもしましたし……(※)」

(※)昨年末に放送されたバラエティー番組で、斎藤が芸人・サンシャイン池崎になりきり話題に。

上戸「あれは振り切ったね(笑)」

斎藤「すべての始まりは『昼顔』からだったと思います」