もともとは歌手になりたかった

 そんな鈴木の俳優としての原点となったのは、初舞台の『ろくでなしBLUES』だと語る。

「歌手になりたくてオーディションを受けたんですが、落選して、“スクールに通わないか?”って今の事務所に声をかけていただいたんです。劇団EXILEのオーディションを経て今に至るんですが、最初は何もできなかったですし、怒られてばかり。

 初めての舞台に立ったときですね、考えが変わったのは。千秋楽を迎えたときに、みんなでひとつのものを作り上げるという達成感がすごかったんです。それから、“いい仕事だな。ステキな部分がたくさんあるな”って思えるようになりました」

鈴木伸之 撮影/佐藤靖彦
鈴木伸之 撮影/佐藤靖彦
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 そんな彼が次に挑戦したい役が。

「身体が大きくて体格がいいので、ヒールだったりいじめる側の役柄が多いんです(笑)。だから、誰かに追い込まれたり、いびられたりする役柄もやってみたいです。有島とはまた違った意味で責められる感じで(笑)。あと、アクションも好きなので、『海猿』みたいな身体を張ったアツイ作品にも挑戦したいです!」

 好きなことを聞くと、

「バラエティー番組を見るのがいちばん好きで、録りためて一気に見ているんです。1回、新宿のものまねライブにも行ったことがあります。そのとき、芸人さんの誰かが僕に気づいてくださったみたいで、“今日は鈴木くんが来てます”みたいになって、ステージで三代目 J Soul Brothersの『R.Y.U.S.E.I.』を踊り始めたんです。僕は関係ないんですけど(笑)。同じ事務所だからということでやっていただいたと思うんですが、うれしかったです」