平凡な主婦が屋根裏部屋に住みついた元恋人との禁断の愛を描いたサスペンスドラマ『屋根裏の恋人』(フジテレビ系「オトナの土ドラ」枠・土曜夜11時40分~)。14年ぶりに連続ドラマに主演する石田ひかりが“ドロドロ愛憎劇”で、これまでのイメージとは一線を画す撮影現場をプロデューサーに直撃!

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“ドロドロ愛憎劇”の昼ドラを手がけた東海テレビならではの恋愛サスペンス。

 18年前に姿を消した恋人が屋根裏部屋に住みついたことをきっかけに、平凡だけど幸せな生活を送っていた主婦が、知られざる家族の裏の顔など、衝撃の真実を次々につきつけられていく─。

「愛、欲、嘘、秘密、妬(ねた)み、嫉(そね)み、憎しみ、復讐、背徳、裏切り、殺人。この“ドロドロ・イレブン”(笑)が、全員フォワードで波状攻撃のように主人公に襲いかかってきて、怒濤の展開をみせます!」

 と、後藤勝利プロデューサー。実は最初から、ドロドロの展開を狙っていたのではなかったという。

「最初は、屋根裏に他人が住むという設定をイメージしました。そして、主婦の婚外恋愛。最近は元カレ、元カノとのリサイクル恋愛がブームだそうです。アンビリーバブルなシチュエーションで展開されるリサイクル恋愛は、面白いんじゃないか? 屋根裏から家族の裏の顔や秘密が見えてきたら面白いのではないか? そう考えていくうちに、だんだんドロッとしてきました(笑)」(後藤P、以下同)

 ヒロインの衣香(きぬか)役は、連ドラ主演14年ぶりの石田ひかり。恋人の瀬野を今井翼、衣香の夫を勝村政信、姑(義父の後妻)を高畑淳子がそれぞれ演じている。

昔から品行方正で優等生というイメージがある石田さんに、ギャップのある役を演じてもらいたいと思ってオファーしました。衣香は背徳の恋愛にのめり込み、自分の中のドロドロした部分と向き合いながら強くなっていきます。昔の恋人が屋根裏部屋に住みつくなんて、ありえませんよね。今作は、ありえない行動、言動、展開のオンパレード。さらに“ドロドロ・イレブン”を全部入れているので、演じるほうは気持ちの切り替えが難しいと思います。石田さんは、もがきながら演じてくださっています

 私生活では、家族と過ごす時間を大切にしているという石田。今作で女優としての新たな一面をみせる熱演ぶりは、注目とともに期待が持てそう。

平凡だが幸せな家族には、それぞれ裏の顔があった(c)フジテレビ
平凡だが幸せな家族には、それぞれ裏の顔があった(c)フジテレビ

 物語の舞台は、鎌倉の洋館。義父の死後、衣香は姑がひとり住む洋館に、家族と越してきた。引っ越しパーティーに、瀬野が突然、現れ、借金取りに追われているので匿(かくま)ってほしいという。衣香は拒否するが、瀬野は屋根裏部屋に入り込み、住みついてしまう。

 はた目には何不自由なく幸せに暮らす衣香だが、心の中では、満たされないものを感じていた。瀬野は、そんな衣香の寂しさや欲望を引きずり出し、衣香の家族が抱える秘密を次々と浮き彫りにしていく。瀬野の目的は? そして、瀬野に心を揺さぶられた衣香はどうなる?

 姑の保険金殺人の疑い、娘のキャバクラ勤めなど、思いもよらない事実を知ることになった衣香。3話(6月17日放送)では、息子がいじめにあっていること、そして、昔、衣香に暴行をした男が殺された事件を追う刑事に、瀬野の意外な事実を知らされる。