『タンブリング』は体力的にも精神的にも追い込まれて、キツかった

――共演した舞台で印象深いことは?

松下 『タンブリング(FINAL)』は体力的にも精神的にも結構追い込まれて、キツかった。マジでもう一生やりたくないですね(笑)。

荒木 すごかったですよ。生徒役で出ているみんなはほんとに大変そうで。毎回、新体操の大会のシーンになると、先生役で出ている俺たちは、もうただ祈るしかできないんですよね。

松下 疲れてきてからそのシーンがあるから。

荒木 そう、ラストだもんね。優也はミスターパーフェクトみたいな感じで出てくる役だったんで、歌うし踊るしはしゃぐし(笑)。もうずーっと体力削るだけ削って、大会のシーンにいくんで。そこを見てたから、他の現場に行っても弱音はけなくなりましたね。優也は、ほんとに弱音はかないんですよ。

松下 弱音言うと負けに入りそうな気がしてね。みんなが自分をすごい気にかけてくれてたりするのはわかってるんだけど、それをあえて気づかないふりをしてた(笑)。

左から荒木宏文、松下優也 撮影/森田晃博
左から荒木宏文、松下優也 撮影/森田晃博
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荒木 めっちゃ負けず嫌いなんだと思う(笑)。

松下 そう、負けず嫌いですね。でも『タンブリング』はほんとに大変やった。だって、打ち上げで、いい大人たちがみんな泣くんですよ。あんな舞台ない。

荒木 アハハハハ! あれはすごかった。

松下 ほんまによう頑張ってんな~っていう本物の涙しかなくて。俺も泣いたし、荒やんも泣いてたし、もう全員です。

荒木 話してると、思い出して泣けてくるんですよ(笑)。

松下 そう、泣くつもりなんてないのに泣けてきた。だって、1幕と2幕の休憩中にバク転の練習してましたからね(笑)。

荒木 やってた(笑)。

松下 マジでエグかったですよ(笑)、思い出すだけで泣けてきそう。