キム・ヒョンジュン 撮影/森田晃博

「入隊中から、今回の全国ツアーの内容を考えていました。みなさんに、少しでも僕の気持ちをお伝えしたい。そう思いながら」

 約2年ぶりとなる、除隊後“初”の全国ツアーで4万5000人のファンと再会を果たしたキム・ヒョンジュン(31)。“直接、みなさんのところへ行って挨拶がしたい”という本人の希望を反映したツアーは、これまでのアリーナ規模とは違い、リダ(=ヒョンジュン)をより近くに感じることのできる会場を選び、18都市21公演を行った。

「僕も、こんなに喜んでもらえるとは思っていませんでした。久しぶりに来日した空港でもそうだったんですが、たくさんの方が以前と変わりなく僕を歓迎して、応援してくれる。本当に、感動的でした

 その熱い声援に応えるように、公演すべてのセットリスト(演奏する曲や順番)を変え、積極的に客席に下りていき、ファンとふれ合った。

「あと、もう1公演あったら、演奏する曲がなかったかもしれない(笑)。今回、セットリストを変えたのは、僕が今できる最大限のことをしたかったからです。兵役を経験したことで“音楽や演技をすることは、自分の身体の一部”という気持ちがより強くなった。ステージに立つことが、僕自身を癒してくれる、そんな感じなんです

 会えなかった期間の愛をギュッと詰め込んだ2か月に及ぶツアーの中で、特に印象に残っていることを聞くと、

いろいろな種類の僕の等身大パネルを持っていらして、会場に持って来てくださる方がいるんです。初めて見たときは“自分が客席にいる!”と、ちょっと驚きました。いつもご自分の隣の席に僕のパネルを置いて、ステージを見てくれるんですよ。ということは、あのパネルの分もチケットを購入してくださっているのかな……?

 “みなさんがいるから、歌うことができている”と、つねに力をくれる存在であるファンの話題をいちばんにあげたリダ。そのファンと今ツアー最後の時間を過ごすことになった京都でのステージについては、

すべての曲を“これが、最後”と思って大切に歌いましたが、このツアーの最後の曲のときは、僕だけじゃなく、バンドのみなさんもこみ上げるものがあったみたいです。でも、涙がこぼれるまでには……。なぜかと言えば、倒れそうになるくらい頑張っていたので、水分がすっかり出きってしまっていたんです」

 ユーモアたっぷりに語る。これからは、口にするのが苦手な“愛している”という言葉でも自分の思いを表現していきたいそう。そして、気になるのが、今後の活動。

いま、冬に似合う曲を考えています。ミュージックビデオやジャケットのアイデアも浮かんでいて。僕が作詞、作曲をした作品をそう遠くないうちに聴いてもらえるんじゃないかと思います

 

キム・ヒョンジュン 撮影/森田晃博

 ツアーで各地を回ったリダ。久々の日本を堪能した?

「大阪公演に、いとこが来たんです。大阪の街を見せてあげようと観覧車に乗ったんですが、思いのほか高さがあって、揺れたので怖かった。あと、各地のすき家(リダが特に好きな牛丼店)にも行きました。お土産は、札幌で『白い恋人』を買いましたね。

 ほかの場所で名前を変えた似た商品を見かけましたが、元祖を買おうとガマンして(笑)。まだ、初心者ですが、ゴルフ用品も買いました。日本でも、ペ・ヨンジュン兄さんたちとゴルフをしたんですよ

 愛犬のボーダーコリー、アートとマティックは元気ですか?

「いまも一緒に住んでいます。ツアー中も毎日、テレビ電話で話をしていました。名前を呼ぶと「ワン!」って、返事をしてくれるんです。最近は、犬と泊まれるペンションを探したりしています」

■パワーアップしたライブ『キム・ヒョンジュン JAPAN TOUR 2017 “INNER CORE”』が、9月23日 夜7時~(再放送:9月29日深夜1時45分~)DATVにて日本初放送。詳細は、DATV公式サイト https://knda.tv/datv/