ヒロイン・てん役の葵わかな (c)NHK

 今週から始まった新・朝ドラ『わろてんか』。笑い上戸のヒロイン・てんと一緒に、朝から“ゲラ”になりましょう!

 脚本はドラマ『学校のカイダン』『美女か野獣』、映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『君の膵臓をたべたい』などを手がけた吉田智子。

「人は笑うことで癒され、前を向くことができる生き物だと思います。私の目標は、このドラマをご覧になっているみなさんを毎朝1回、いえ最低3回笑わせて、自分も笑いころげることです」

 と、作品に対しての意気込みを語っている。薬種問屋の長女・てんと、大阪船場の米穀商の跡取り息子・藤吉との出会いから始まる物語。根っからの芸事好きの藤吉と駆け落ち同然で大阪に向かったてんの、

「藤吉さんが好きな笑い、商売にしてみませんか?」

 のひと言から、日本中の人を笑わせるという挑戦が始まった。

(c)NHK

 ヒロインのモデルは、吉本興業の創業者で、女性興行師の吉本せい。寄席のチェーン展開や、芸人の会社専属制を導入して笑いをビジネスにした人物。彼女の生き方や、周囲の人物たちをモチーフにして再構成したフィクションとして描かれる。後藤高久チーフプロデューサーは、

「てんの周囲には、ユニークな人々が登場します。家族ドラマとしても、恋愛ドラマとしてもコメディーとしても面白いこと間違いなしです。ぜひみなさんのごひいきキャラを決めてご覧ください」

ヒロイン・藤岡てんを演じる葵わかなって、どんな子?

 オーディションで、2378名の中から選ばれた葵わかな。今年の4月からは慶應義塾大学総合政策部に入学した才女で、朝ドラヒロインへの挑戦は3回目で結実した。映画『陽だまりの彼女』『サバイバルファミリー』や、『mineo(マイネオ)』『アート引越センター』などのCMに出演。

『べっぴんさん』でヒロインを演じた芳根京子とは、ドラマ『表参道高校合唱部!』で共演して以来の友達。今回のヒロイン決定のときには「身体に気をつけて頑張ってください。ほんとにほんとに」と、芳根からツイッターでエールを送られた。

てんを支えるイケメンたちから目が離せない!

左からキース役・大野拓朗、伊能栞役・高橋一生、北村藤吉役・松坂桃李、藤岡新一役・千葉雄大 (c)NHK

■北村藤吉役・松坂桃李

『梅ちゃん先生』以来、5年ぶり2回目の朝ドラ出演になる松坂が演じるのは、大阪船場の老舗米問屋『北村屋』の長男で、芸が好きだが、その道の才能がない藤吉。実年齢差17歳の“小てんちゃん”新井美羽との恋愛について、「できるだけチグハグさを軽減できるようにと、お芝居するときは背の高さを合わすためになるべくかがんだりしました」

■伊能栞役・高橋一生

大河ドラマ『おんな城主 直虎』で政次ロスになった人に吉報! となる、高橋一生が登場。朝ドラは6年前の『おひさま』以来2回目。演じる栞は、薬品会社社長の息子で、神戸で貿易会社を興し実家とは距離をおいている。てんのお見合い相手として登場するが、『あさが来た』でディーンが演じた五代さまのような存在になる!?

■藤岡新一役・千葉雄大

「てんとりんというふたりの妹が本当にかわいくて。画面で僕がデレデレしているところが見られると思います(笑)」と、朝ドラ初出演の千葉が演じるのは、藤岡家の長男で薬学科の学生。小さいころから病弱で、ぜん息に悩まされている。てんに優しく、彼女に“笑い”の大切さを教えてくれた存在。

■キース役・大野拓朗

『とと姉ちゃん』では“うざい”キャラの青柳清を演じた大野。今回は、藤吉が転がり込んだ、旅回りの芸人一座の仲間。たびたびトラブルを起こして藤吉やてんに迷惑をかける。のちに、アサリ(前野朋哉)とコンビを組んで、現在の漫才に通じる“しゃべくり漫才”を生み出す。

来週の見どころは?

 17歳になったてんの楽しみは、全国を巡っている藤吉から届く手紙。そんなある日、突然、彼女に縁談が舞い込む。自分の気持ちに整理をつけようと、藤吉が大阪にいることを知ったてんは、彼に会うために単身、大阪へと向かう。その先で待っていたのは――。

 “小てんちゃん”の美羽ちゃんから成長した、葵が登場。初恋の人との再会など、物語はスピードに乗って展開します!