左から稲垣吾郎、香取慎吾、草なぎ剛

 ジャニーズ事務所を退所した元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が公式サイト「新しい地図」を開設した。11月には無料インターネットテレビ局「AbemaTV」の72時間生放送番組に出演することも発表され、連日関連ニュースが話題となっている。

 また同時に、「インスタグラマー香取」「ブロガー稲垣」「ユーチューバー草なぎ」としてそれぞれSNSを担当することも発表。SNSに関しては稲垣が「ずっとやりたかった」とラジオでコメントするなど、以前からネットへの関心が高かったことも伺えた。

 とはいえこの3人、ジャニーズ事務所所属時はルールでネット露出は禁止であった身。退所後は即、怒涛のインターネット戦略を採用したスタイルも話題を呼んでいる。

 そこで、SNSでの歯に衣着せぬ発言で、多くの支持を集める美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長に話を聞いた。

――稲垣さん、草なぎさん、香取さんはジャニーズ退所後、新事務所での再始動は予想されていましたが、なんと打ち出してきたのはネット戦略! SNS界ではもはや達人の域とも言える院長としての感想はいかがでしょうか?

高須「いい配置! だって、美的センスが高くて『インスタ映え』写真はお手のものであろう香取クンはインスタグラマー。読書家で作家になりたいとも言っていた稲垣クンは文章力の必要なブロガー。海外でも歌や踊りが人気だった草なぎクンはユーチューバー。それぞれの力が生きたいい配置としか思えません!

――私など一般人から見ると、ネット越しのジャニーズは想像もできないので、大丈夫か? と思いましたが……。

高須再始動のための(事務所からの)お仕着せ感はナシでしょうね。もしかしたら本人発案かもしれないよ! なんでもサイバーエージェントの藤田氏がバックアップしているらしいけど、本人たち的にもいい話だったんじゃないかなぁ。きっと、今までは携帯もマネジャー管理で使えるアプリも規制されて、窮屈だったんじゃないの? 3人がSNOWで撮った表情なんか、まるでスマホを初めて持った学生みたいな笑顔だったもんね。みんな芸歴は長いしいろいろな経験があるけど、これこそ初体験の仕事だしテンションも高いだろうね!」

――なるほど。ツイッターといえば高須院長ですが、SNSを初めて使う3人にアドバイスなどありますか?

高須SNSは呼吸をするようにやる! “更新しなきゃ!”なんてストレスを持っちゃうと、SNSで遊んでるんだか、SNSに支配されてるんだかわからなくなっちゃうからね。実はユーチューブ担当の草なぎクンにはとっておきのアドバイスがあるんだよ!」

――ぜひ聞きたいです!

高須裸だよ裸! 動画でいきなり草なぎクンがシャツなんか脱いじゃって、“慎吾ォ~!”なんて叫んでみなさいよ。もう大・大バズり間違いナシでしょ!

――まさかの脱ぎ動画! みんなあの事件を思い出しそうですが……。

高須「いいんだよ。もう元ジャニーズでもネットにじゃんじゃん出てバズって、ボクみたいに炎上させちゃう時代だよ! そこまでしたら逆に、“自分の黒歴史をセルフパロディーできちゃう草なぎスゲ~な!”ってなって、今までいなかった層のファンができると思うよ。でも、この脱ぐ策にはちゃんと成功例があって、郷ひろみくんも『獣は裸になりたがる』って曲でその脱ぎっぷりが評価につながったんだよね。今も肉体美が人気でしょ?」

SNSで著名人が一般の人とコミュニケートする時の注意

――短所を長所に! さすが院長らしい発想の転換ですね。ところで今回の件は「SNSでファンと交流したい」というのが3人の希望だったそうです。とはいえ、SNSで一般の人と著名人がコミュニケートすることでトラブルも起きやすくなりますが、注意することなどありますか?

高須「今やSNSで食べていると言っていいタレントも多いのに、なんといっても彼らは初心者! ヘンなものを誤爆投稿しないためにも『#のつけ方』『携帯の予測変換をオフする』など、練習しとくといいかもね。それに、自分にとって好ましいファンの声援ばかりじゃないのがSNSでのコミュニケーション。だけどここでネガティブなユーザーをブロックしないで、あえてそこも受け入れると度量が広いと思われて、また人気拡大につながるんじゃないの?

――ここまでのお話をうかがうと、ネット解禁後の3人はより人気が出そうですね。とはいえSNSに向いている人・向いていない人もいると思いますが……。

高須「そうね。香取クンはちょっとナイーブそうだし、ボクがツイッターで遭っているような攻撃なんかには耐えられなさそうだね。だからこそ、炎上が少ないインスタ担当なのかもしれない! まぁネット界には自分のファンなんか半数もいないと思って、割り切って自分の楽しいようにやるといいかもしれない。いろいろ趣味もありそうだし」

――ところで、新事務所を立ち上げたのは元SMAPの敏腕マネジャーのIさんで、ネットNGだったジャニーズから退所後、すぐにアグレッシブなネット戦略を行う手腕には驚きました!

高須そもそも、高齢のジャニーさんやメリーさんに、SNSの魅力を分かれって言っても無理なこと。Iさん以外にもネット戦略をしたいスタッフはいっぱいいたのでは? でも、これこそ世界に向けた第一歩だと思うよ。SMAPは解散したとはいえ彼らが日本のトップクラスのタレントであることは変わらないし、彼女にはもう日本の市場は目に入ってないんじゃないかな?」

――日本での活動はターゲット外だと?

高須活動の拠点が日本でも、ネットで発信することでアジアはもとより世界中で彼らが活躍する姿を見ることができるわけじゃないですか。となるとマーケットが広がる。となるともっと儲かる! というわけ。ボクは、事務所に残ったキムタクより人気が出るかもしれないと思ってるよ。少なくともSNSが始まれば、ネットニュースに連日トップで載るだろうね」

――去年末の解散の際、高須院長はSMAPに向けて「君たちはこれまでサナギだった。これから蝶として羽ばたくのを楽しみにしています」とおっしゃっていましたが、3人はまさに大きな第一歩踏み出したように見えますね!

高須「この活動が大ヒットしたら、本家ジャニーズもネット露出を解禁しちゃうかもね! でもそこまで大きな動きがあったら、古巣を動かした彼らのほうがすごかったってこと。ジャニーズたちがみんなこぞってSNSをやるかどうかも、この3人にかかってるね。ツイッターも動きだしたらボクとクソリプ合戦してほしい!


<プロフィール>
高須克弥(たかすかつや):
1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)、『ダーリンは70歳/高須帝国の逆襲』(Kindle版)、『行ったり来たり僕の札束』(小学館)。最新刊は『ダーリンは71歳・高須帝国より愛をこめて』(小学館)