裁判前に心情を語る杉本さん。被告への強い怒りも口にした

 11月28日、東京地裁で行われた、猫13匹を虐待し殺傷、動物愛護法違反の罪で逮捕、起訴された元税理士・大矢誠被告の裁判に姿を見せたのは、大の猫好きとしても有名な、女優の杉本彩(49)。

 公益財団法人動物環境・福祉協会Eva理事長も務める彼女は法廷での大矢被告に対し、

「供述は自分勝手。恨みがあったことを強調していましたが、私は駆除を正当化し、減刑するための通り一遍の言い訳だと思いました」

 と、バッサリ。さらに、

「行為がエスカレートしたのは自分のせい、と言いながらインターネットなど、周囲の情報に煽られたためと話していました。これは責任転嫁だと感じました」

 と矛盾点を厳しく指摘した。事件の全容解明については、

「これで終わっちゃうの!? もっともっとツッコみたかった」

 ほとぼりが冷めたら、繰り返すのではないか、と懸念を示した。

 杉本さんが何よりも憤りを覚えた点が、

「動物愛護法より器物損壊のほうが、罪が重いと弁護士が言ったことです。今までのことは何だったのか、と力が抜けました。ただ、このとき来年の動物愛護法改正で厳罰化を進める必要があることへの意識を強く持ちました。

 犯罪抑制のためにも厳罰化は必要。子どもも動物も、弱者への虐待は密室で起きていて表に出ません。虐待は許さない、世の中が厳しい目を持つことも大切です」

 人と動物が、幸せに共生できる社会を目指している杉本。虐待は絶対に許さない。