石原さとみ

「主演の石原さとみさんの舞台出演などがあり、撮影は昨年末までにすべて終わっていますが、この現場はカットがかかると、みんなで仲よく笑い合っていて、学校のようでした」(テレビ誌ライター)

 東芝が発表している録画予約ランキングでは、常に上位をキープしているドラマ『アンナチュラル』。石原演じる法医解剖医が、遺体の解剖を行い、死の真相を探るというヒューマンミステリーだ。そんなシリアスな物語の中で、なぜか多用されているシーンがある。

「それは“食”のシーン。死と隣り合わせの職業という設定のためか、それとも過酷な職業なので、体力をつけるという意味なのか。ドラマのテーマでもある“生きる”ということを暗喩するかのように毎話、美味しそうな食べ物が登場したり、事件に巻き込まれて死の危険に晒されたときに、食べ物の話をしたりします」(同・テレビ誌ライター)

 撮影中に小道具として用いられるものの中で、使うとなくなってしまうものを“消え物”と呼ぶが、この撮影現場では、食べ物がよく消えていたようだ。

松重豊さんはカットがかかったあとに、しょっちゅうもぐもぐしている姿が印象に残っています。第6話で、井浦新さんとつついたおでんはお口に合ったようで“美味しいねぇ〜”などと絶賛しながら、モリモリ食べていました。別の現場でもお寿司や煮物をつまみ食いしている姿を見かけたことがあるので、常習犯ですね(笑)」(芸能プロ関係者)

 主演の石原も負けてはいない。第1話で登場した食事のシーンは彼女の意見によって、内容が変わっている。

「当初、納豆巻きを食べる予定だったシーンは、石原さんが“大口をあけてかき込むほうがよくないですか?”と提案。それによって、食べるものが天丼に変わったんです。このシーンを見て、“いい!”となり、食事のシーン自体が当初より増えたんですよ」(TBS関係者)

 平昌五輪で銅メダルを獲得し、一躍脚光を浴びたカーリング女子の「もぐもぐタイム」。『アンナチュラル』の現場でもカットがかかると、たちまちもぐもぐしている姿がよく見られたようだ。

「石原さんの弟役を演じた、アイドルユニット超特急の小笠原海さんが劇中で作った野菜炒めを撮影後にみんなで食べたり、第3話の最後のシーンでBB眞をしていたのですが、撮影が終わると、みんなでコンロを囲んだり……。

 消え物だけでなく、主題歌を担当した米津玄師さんの肉巻きおにぎり、井浦新さんのあられや金平糖などの差し入れも、みんなの活力になっていましたね」(前出・芸能プロ関係者)

 すべてのドラマの関係者にオスカー像を贈りたい!