千昌夫が乗っているのは「軽自動車」だという。*写真はイメージです

 久々のスキャンダル⁉

 《千昌夫が年上金髪スタイリストと同棲‼》と『女性自身』(3月20日号)が報じている。千が“年上”の“金髪”女性と“同棲”しているというのだから、驚きだ。

 彼にはアマンダさんという正真正銘の金髪の奥さんがいるから、事実なら不倫になる。正真正銘と言ったのは、記事にある女性は外国人ではなく、髪を金髪に染めただけの日本人だからだ。

 また来月71歳になる千より、年上というのもいやはやなんとも。

 しかし、それより驚いたことがある。同誌によれば、千は軽自動車を運転し、その女性と一緒に回転ずし店でランチを楽しんだという。

 かつて千は歌手でありながら多くの不動産事業を手掛け、『歌う不動産王』と呼ばれ、その金満ぶりはたびたび話題になった。そこには急に脚光を浴びた芸能人ならではの“見栄”もあったのかもしれない。    

 今でも芸能界で語り継がれているのが“灼熱ロールス・ロイス”の話。

 今から40年ほど前、『星影のワルツ』が大ヒットしたころである。彼が、超高級車と言われる英国車ロールス・ロイスを購入したことで話題に。当時のロールスといえば、限られた人しか乗ることができなかった。

撮影所でばったり会ったら、“送っていく”と言うんですね。そんなスゴい車に乗れるなんて一生ないかもしれないので、送ってもらうことにしたんです。

 8月のとても暑い日でしたが、走り出してしばらくたつと、車内は猛烈に暑くなってきたんです。クーラーをつけてよ、って言ったら、“そんなものは、ない”って言うの。ビックリしたわ。たいていの国産車には、クーラーが付いていた時代ですよ

 窓を開けるって言ったら、“ダメだ”って。どうして、と聞いたら“これはロールス・ロイスだから”と言うの。わけがわかんない。冷房が効いているふりをしろってことなのね。扇子を使うのもダメと言われ、熱中症で死ぬかと思ったわ」(千の知人女優)

 いったいどういうことなのだろうか。

英国の夏は日本のように高温多湿ではないので、英国車にはもともとクーラーはついていないのが普通です。かつて日本で販売される場合、クーラーはオプションでした。

 また年式が古く、ちゃんと整備されていないとクーラー自体が壊れている場合が多かったですね。たとえロールスでも古くなればポンコツに変わりないですから」(外車ディーラー)

 そんな車で“女優”に送ると声をかけたわけである。

「だいたい、ロールスを所有するのもそうだし、クーラーがないのにあるフリをする。彼は見栄とやせ我慢が同居しているような人なんでしょうね」(同女優)

 そんな千だから、

「バブル崩壊で多額の負債を抱え『借金王』となったときも、自己破産することなく、総工費30億と言われた豪邸や高級車をすぐに手放すことはなかったと聞いています」(芸能レポーター)

 それが今や“軽自動車”。いったい彼に何が起きたのか。

回転ずしも軽自動車も、とても信じられません

 と語るのは千と仕事をしたことがあるテレビ局のプロデューサー。続けて、

あのクラスの歌手の方はほとんどそうでしょうが、テレビの露出は少なくなっています。でも最近は懐メロコンサートが盛んで、ヒット曲を持っている人は引っ張りだこです。中でも、トークが面白い千さんは人気があります。そこそこ稼いでいると思いますよ

 という。ところが、

「最近は、コンサートの数が減っているように見えます。だとしたら、収入も減っているんじゃないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 “見栄”も張れないほどの厳しい状況なのか……。それとも、古希を過ぎ、さすがに彼も見栄を張り続ける生活がバカバカしくなった⁉

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。