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「僕、知ってるよぉ~。あのね、面白い先生だったぁ!」

 と無邪気に話すのは千葉県流山市にある『なかよし保育園』に通う男児。

 同県警流山署は2月5日、児童ポルノ禁止法違反(単純所持)の疑いで同園の保育士・飯島貴弘被告(29)を逮捕した。飯島被告の携帯電話には複数の児童の画像が残されていた。

 ただ単に所持していただけでなく児童の裸の写真などを撮影していたとみられ、児童ポルノを製造した罪で起訴され千葉地裁松戸支部で裁判が始まっている。

 同市子ども家庭部保育課は、

「2008年12月に採用され、4〜5歳児クラスの副担任をしていました。勤務態度はまじめで問題はなかったと聞いています。同園には再発防止と保護者へ説明するように指導しました」

千葉県流山市の『なかよし保育園』

 保護者説明会に参加した30代女性は、

「概要の説明があっただけです。悪い評判も特になく、いい先生だったので驚いた」

 保育園に孫を迎えに来た70代の男性は、

「やさしくてさわやかないい先生でしたよ。子どももよくなついていて。でも人は見かけによらないんだなぁ。(保育園に)不信感が生まれるよね」

 と眉をひそめる。

 表の顔はさわやかでも、頭の中では何を考えていたかわかったものではない。怪しい行動がなかったかどうか、同園に問い合わせたところ、

「解雇しましたので、もう関係ありませんから」

 と、まるで他人事だった。

 世間が男性保育士に向ける眼差しは厳しい。千葉市の熊谷俊人市長は昨年、SNS上で《男性保育士に着替えをさせないで》とする保護者からの声があったことを明かし、性別にかかわらない保育を実施すると表明して波紋を広げたばかり。

 同園では「ほかの男の先生も同じなのかなって思ってしまう」と話す保護者も……。次回公判は5月10日。