謝罪会見に臨む山口達也

 ジャニーズ事務所から契約解除された山口達也。

「そうっとしておいてあげれば」と言う人もいるが、今後の動向が気になる人も多い。そんな中で、『女性セブン』(5月24日号)が山口の入院をスクープしている。

5月2日に開かれたTOKIOの会見や事件の状況から、山口のアルコール依存の疑いがかなり強くなりました。治療のために、彼は入院するのではないかと、各マスコミは入院先を探し始めたんです」(ワイドショースタッフ)

 入院先に関しては、情報が錯綜(さくそう)していた。

「有力視されていたのは、目撃情報があり、実際に通院もしていて、事件が起こる前まで入院していたとされる神奈川のアルコール依存症治療専門病院です。ほかに千葉や埼玉の病院も挙がっていました。

 事務所との契約解除で、彼の世話は親族がしているという話が出ていましたね。彼は埼玉県出身で、実家はまだそこにあるようなので、近くの病院が入院先として浮上したんですね」(写真誌記者)

 同誌がキャッチしたのはまさしく埼玉県にある病院だ。しかも実家からはそう遠くない。

 記事によれば、彼が病院を訪れたのは4月30日の夜、10時半。ほかのTOKIOメンバーと会談した後だという。

 そして、それから数日後の彼の様子が書かれている。山口は病棟内の部屋にあるリビングで椅子に座り、震える手で携帯電話を握りしめながら、ジャニー喜多川社長に電話した、というのだ。

 すごいスクープだ!

 だが、ちょっと待てよ、山口が電話をかける姿を見ていたのは、いったい誰なんだ?

 長年、週刊誌を愛読している人なら、きっと疑問に思ったはず。

どこが不自然なのか

違和感しかないですね(笑い)。ほかの入院患者の目撃情報でもなく、関係者の話でもなく1人称で書かれていますから、記者が近くで見ていたととれてしまいますね」(前出・写真誌記者)

 実際に、同誌によれば、この病院はセキュリティが厳しく、施設の内外はインターホン付きの扉で厳重に管理されていて、部外者は立ち寄れないという。

 また、

「記事には病院がどこにあるとは明記されていませんが、2年前に高畑裕太が入院した病院だという、ヒントが書かれています。

 ここまで書けば、芸能関係の記者だったら“ああ、あそこね”と場所を限定できたでしょうね。だから、これも解せない。他社も血眼になって探している病院を見つけたわけですから、普通だったら隠しておきたいはずですが……」(前出・写真誌記者)

 いったいどういうことなんだろうか?

マスコミから逃げるため、ジャニーズ側がわざと情報を流して写真を撮らせた可能性も捨て切れません。もしかしたら、この病院ではなく、ほかの病院にいるかもしれません。あるいはそもそも入院すらしていないのではないでしょうか」(前出・写真誌記者)

 さらに、同誌によれば、山口はアルコール依存症ではなく「双極性障害」、いわゆる「躁うつ病」だというのだ。

「過度の飲酒は『躁うつ病』のせいで、不安を解消するためだったから仕方なかったとでも言いたいのでしょうか。

 すぐに解雇しなかったのも、ショックのあまり、突発的なアクシデントが起こるのを懸念していたからだというようなことが書かれていましたが、都合のいい言い訳にしか思えませんね。すべて病気のせいにして、彼に対する批判を抑えようとする意図が見え隠れします」(テレビ局関係者)

 いったい、何が起こっているのか? 賢明な読者は、この記事をどうとらえる⁉

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。