CMに出演している3人。左から高木・加藤・仲本

 本木雅弘と宮沢りえによる時代劇風の物語が毎回話題をさらっている、サントリーの緑茶『伊右衛門』のコマーシャル。

「心にざわつきを抱えた現代人が、江戸時代の伊右衛門夫妻の茶屋を訪れ、お茶を飲んでホッとして心を軽くする」をテーマに作られた新CMは、第1弾に草彅剛を迎えたことでも注目されたが、それ以上に世間を賑わせているのが第2弾。

 というのも、高齢になったザ・ドリフターズのメンバー、仲本工事、加藤茶、高木ブーの3人が過去を彷彿(ほうふつ)とさせるような“タライ落とし”のシーンに挑戦しているからだ。

 ザ・ドリフターズと言えば伝説のバラエティー番組『8時だョ! 全員集合』(TBS系)で活躍した5人グループ。今回のCMでは同番組のネタを交え、これまでを振り返るようなセリフも登場しているが、撮影現場も終始、笑いに包まれていた。

「宮沢さんが“3人そろうと迫力がありますよね”と加藤さんに言うと、照れくさそうに笑っていました。“まさか伊右衛門にタライが落ちる日がくるなんて……”と宮沢さんは今までのシリーズを振り返り、懐かしむと同時に斬新さに驚いている様子でしたね」(広告代理店関係者)

 和やかな現場であったことがうかがえるものの、そもそも高齢の3人にタライ落としをさせるというのは少々心配になってしまう。

「加藤さんは75歳、仲本さんは76歳、高木さんにいたっては85歳ですからね。しかも、加藤さんは'06年に大動脈解離で10時間にも及ぶ大手術を受けている。そんな彼らにタライを落とすのはあまりにも危険ですよね。“実はCGなのでは?”という声もあるほどです」(スポーツ紙記者)

 確かに映像をよく見てみると、タライがCGのように見えなくもない。『伊右衛門』を発売する、サントリー食品インターナショナルへ問い合わせてみると、

CGという声もいただくのですが、あれは本当にタライを上から落としているんです。3人はお笑いに対して、本当に真摯に向き合ってくれていますね」(広報部)

――ということは、リハーサルも含めて何度かやられているということですか?

はい。そのように聞いております」(広報部)

 彼らはCGではなく、本当にタライを頭で受けていたようだ。高齢となった今でも変わらない、身体を張ったど根性ぶり。まだまだ、お茶をすすりながらホッとするには早そうだ。