左から竹内由恵、有働由美子、加藤綾子

 4月3日、27年間勤めたNHKを3月いっぱいで退局していたことが話題となった有働由美子(49)だが、その余波がすさまじい。

有働最強説

「これまで、“カトパンがCMに出る”などフリー女子アナの一挙手一投足は一部で騒がれていましたが、そんな比ではない。有働さんは、存在感も金銭的にも、桁が違いすぎるんです

 と言うのは民放キー局関係者。どういうことなのか。

「キャスターとして取材力もあれば、アナウンサーとしてスタジオ回しもできる。知識も豊富で、頭の回転も速く、ユーモアも抜群。また、本音をぶっちゃけるから好感度も抜群です。言うならば、女版・久米宏。唯一無二の存在ですよ」(前同)

 そうした能力に早くから目をつけていたのだろう、数年前、日本経済新聞の社長が直接、彼女にオファーをしていたという。

「あるパーティで、日経新聞がメインスポンサーを務める『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)の“次期キャスターを”とオファーをしたそうですが、当時はNHK残留の意思が強く、断ったそうです。ですが、晴れて退局となり、各所で、撒き餌に群がる鯉のごとく“有働詣で”が始まっています」(同)

 有働奪取に並々ならない気合いが入っているのが絶不調のフジテレビだという。

「上層部の迷走ぶりと低視聴率は止まらず、最近ではドラマも壊滅的です。そこで、22時台のドラマをすべてやめて、かつての久米宏の『ニュースステーション』(テレビ朝日)を彷彿とさせる報道番組の構想があるといいます」(放送作家)

 ちなみに当時、テレ朝から久米の制作会社に支払われていたのは年間70億円、そのうち5億円が彼のギャラだったといわれるが、

「有働さんには“親しいスタッフ数人を引っ張って来てもらって、彼女のギャラと合わせて10億円くらいなら安い”という声もあるそうです」(前同) 

 大幅な経費削減が叫ばれるフジにあっては、大きな勝負だろう。

煽りを受けるカトパン、水卜ちゃん

 だが、そうした影響を受けてしまったのが、フジOGの加藤綾子(33)。

「制作費20%カットの指令が出て、『スポーツLIFE HERO’S』はカトパンのギャラが払えなくなってしまい終了。まあ、視聴率もかなり悪かったんですが」(同)

 そんな彼女は4月から、連続ドラマ『ブラックペアン』(TBS系)に出演するなど、女子アナ業以外の新境地を開拓中だ。

 もう一人、有働フリー化の影響を受けたのが日本テレビの水卜麻美アナ(31)。

「これまで、たびたび退社報道が出ていますが、有働さんに刺激を受け、フリー熱が再燃したようです。また、彼女が相当気にしていた『好きな女子アナランキング』で殿堂入りしたことで肩の荷が下りたと。

当記事は「日刊大衆」(運営:双葉社)の提供記事です

 『スッキリ』でキャスターも経験し、『24時間テレビ』の司会も何度もした今、もはや局アナとしてはやることがない。退社は時間の問題です」(日テレ関係者)

 これまた、争奪戦が始まりそうだ。

宇垣、竹内、岡副の運命は?

 TBSでは、長くレギュラーを務めた『あさチャン!』からの降板で、宇垣美里アナ(27)の退社がささやかれだしたという。

降板を知らされた宇垣は、“なぜ私が降りなきゃいけないんですか!?”と大暴れで泣き叫んだという報道がある通り、局への不信感は半端ない状態だそうです。

 彼女は実は多才で、雑誌『クイック・ジャパン』でのコラム連載では、エッセイストとしての文才を発揮し、好評を博していますから、そうした第2の道もあるかもしれませんね」(女子アナウォッチャー)

 一方、かねてより「フリー転身を希望し、上層部と話し合っている」というのは、テレビ朝日の竹内由恵アナ(32)なのだが、

「政府が打ち出した働き方改革の影響で、女子アナも残業できなくなるそうです。そうなると年収で200〜300万円減る人もいるそうで、竹内アナも大幅な年収源は必至。そうした金銭面を交渉材料に一気に退社へという可能性は十分にあります」(前出の放送作家)

 そんな中にあって、フリー女子アナとして各局で活躍していたセントフォース所属の女子アナたちは苦境に立たされている。

「関係が密なフジも経費削減のためか数名残し、ほぼカット。同局でブレイクした岡副麻希(25)も、先日ハイレグも拝める水着写真集を発売するなどシフト中です。制作費削減が厳しく言われる今、特別な武器を持っていないフリー女子アナは、食えなくなっていくでしょうね」(前出のウォッチャー)

 悲喜こもごものフリー女子アナたち、今後や、いかに!?