石井裕也監督

 結婚はおめでたいものだが、その裏で、いろいろな難事が噴出することがある。特に芸能界ではーー。

 相楽樹と映画監督・石井裕也氏が結婚を発表した。相楽が自身のブログで入籍したことを報告、さらに、

《新しい命も授かることができ、現在は穏やかな日々を過ごしております

 と、妊娠していることも明かした。

 相楽は15歳で女優デビュー。'16年に放送されたNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』で高畑充希演じるヒロインの妹役を演じて注目されると、その後は映画にドラマ、舞台、CMの出演も増えて、人気女優の階段を上っている。

「石井監督は、'09年に映画『川の底からこんにちは』でモントリオール・ファンタジア映画祭の作品賞を受賞。'13年には『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀作品賞や最優秀監督賞を受賞するなど、国内でもさまざまな映画賞を受賞しています。いま注目されている映画監督のひとりですね」(映画誌ライター)

 女優と映画監督の結婚は、昔から“うまくいく”と言われてきた。

「あくまで、監督と女優という関係が、家庭内でも活かされると仮定しての話ですが、監督は女優の一番いいところを引き出そうとします。女優は監督に従って、自分のいいところを引き出してもらいます。そしてお互いに尊重し合う。だからうまくいく。実際、長続きしている夫婦は多いです」(前出・映画誌ライター)

 だが、石井監督は、'10年に満島ひかりと結婚したが'16年に離婚している。

今回の結婚にも不穏な空気が……

 そして、今回の結婚について、不穏な空気を感じ取っている人たちもいる。

「相楽は、いま、いちばん仕事がのっている時期だと思います。いや、これからもっと活躍が期待されています。事務所もそのつもりで彼女に力を注いでいるはずです。そんなときにいきなり結婚ですからね。しかも妊娠しているということで、降りなければならないCMもあるでしょう。秋には公開予定の映画がありますが、舞台挨拶もできないかもしれません」(芸能プロ関係者)

 思い出されるのは、昨年、結婚した武井咲とTAKAHIRO。このとき、武井の事務所は大混乱し、激怒した事務所幹部もいたという。

「武井の事務所は、武井はもとより、相手の事務所にかなり怒っていたようですが、トップが話し合いを持ち、無事に結婚することができました。武井の仕事に関しても、なんとか穴を大きくしないで済みましたし、復帰の予定も立て、事務所の損害はなんとか最小限になったようです」(前出・芸能プロ関係者)

 しかし、相楽は前出ブログで《これからの人生は彼と共にすごし。家庭を守っていきたいと思います》とも綴っている。これは、芸能界からの“引退宣言”ともとれるのではないか。

結婚、妊娠だけでも驚きですが、“引退宣言”まで出てしまったので、さぞかし事務所は困惑しているでしょう。人気も出てきて、これからどんどん仕事をしてもらおうと思っていたときに、突然の結婚。しかも妊娠もしているという。

 そして追い討ちをかけるような“宣言”。事務所が事前に報告を受けていたら、許可しないと思いますから、ブログへの記述はある意味、強行突破だったんじゃないでしょうか。自分勝手な二人に対して、事務所はかなり憤りを感じているそうです。彼女には何らかのペナルティが課される可能性もありますね」(ワイドショースタッフ)

 石井氏は女優として相楽が置かれている状況を解っていたはずなのに、結婚・妊娠という道を選んだ。これに対して事務所が怒るのも無理からぬ話だろう。おめでたい話に水を差すようなことにならなければいいのだがーー。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。