田中圭

一時はツイッターでトレンド世界1位になるなど、放送終了後もSNSを中心に“おっさんずロス”が叫ばれています。発売予定のDVDボックスも、すでに予約が殺到していますね」(テレビ朝日関係者)

下積みが長かった“ネクストブレイク俳優”

 田中圭、吉田鋼太郎、林遣都ら“おっさん”たちによって繰り広げられるピュアな純愛ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の人気がすさまじい! 6月2日に最終回を迎えたにもかかわらず、いまだファンの熱は冷めないようで、

「会社の上司と後輩に同時に告白されるモテないサラリーマン・春田を演じた主演の田中さんが大ブレイク中なんです。

 2年前に発売した写真集がこのタイミングでオリコンBOOKランキングで初のトップ10入りしたり、田中さんを18ページにもわたって特集したテレビ誌は、発売前に異例の増刷が決定しました」(テレビ誌ライター)

 現在33歳にして芸歴18年。

 '11年に女優のさくらとデキ婚、現在は2人の娘の父でもある田中だが、そのキャリアは決して順風満帆というわけではなかった。

「'03年にドラマ『ウォーターボーイズ』(フジテレビ系)で俳優デビューした後、『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)や、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)など、数々の話題作に出演しましたが、主役に抜擢されることは多くありませんでした。

 常に“ネクストブレイク俳優”と言われ続けてきましたが、下積み時代が長かったですね」(同・テレビ誌ライター)

 ついにブレイクを果たし、注目度急増中の田中の魅力について、コラムニストのペリー荻野さんに聞いてみた。

「雲の上の存在といった超イケメンというわけではなく、“ひょっとしたら手が届いてしまうかも”といった親近感が彼の強みだと思います。高い演技力と、チャーミングさのおかげで、どんなタイプのドラマにもスッと入っていけますし、どのタイプの女優さん相手でも何となく落ち着くんですよ。

 いわゆる“収まりのよさ”が魅力。だから、恋愛の相手が吉田鋼太郎さんや林遣都さんでも違和感がないんですよ(笑)

『おっさんずラブ』の制作発表記者会見に、吉田は舞台稽古で欠席した

 デビュー早々にブレイクしてきたイケメンたちとは違い、演技力を磨きぬいてきた田中。その人気の質もこれまでの俳優とは異なる。

「いちばんうまいのは“戸惑い”の芝居だと思いますね。イケメン俳優だったら女性に対してグイグイ押しのアプローチをかけるのに対し、田中さんは引く。及び腰になりながらも“受け止めなきゃいけないのかな……”と戸惑うような役が多いですよね。

 視聴者の心理としては、そんな彼に“ずっと困っていてほしい”というSっ気が刺激されるわけです(笑)。でもそれが後を引いてしまい、最終的には“幸せにしてあげたいな”とハマってしまうというわけです。『おっさんずラブ』も彼がいたからこそ、ここまでヒットしたと言えるでしょう」(ペリーさん)

 もう続編が待ちきれない!