草刈正雄 撮影/齋藤周造

「子どものころは、ただハンコが欲しくてラジオ体操に参加していました(笑)。大人になってからは全然やっていなかったのですが、この撮影で改めてやるようになってから身体の調子がいいんです。せっかくマスターしたので、撮影が終わったあとも続けたいなと思ってます」

 いくつになっても男前でセクシー、それでいてお茶目な一面も持つ草刈正雄(65)。

 そんな国民的スターが、7年ぶりに主演を務める映画『体操しようよ』でまさかのラジオ体操に挑戦!!

 5月下旬、千葉県南房総市で行われた撮影では、大空のもとのびのびと身体を動かし、

「海に緑と、すごくいいですよね。景色がキレイなので、現場に行くのが毎回、楽しみです」

 ジャージ姿も決まってる!!

「ハハハ。ありがとうございます。僕、普段はジャージが多いんですよ。家にいるときや現場に来るときも自前のジャージ。10着くらい持ってるんじゃないかな」

 本作では、これまで演じることの多かった二枚目を封印し、“定年おやじ”に扮する。

「最近は定年後の役とかおじいさんの役が増えて、なんだか感慨深いです。今回の作品は台本が面白くて、これはやらせてほしいと思いました。こういった作品は初めてなので、ワクワクしています」

草刈正雄 撮影/齋藤周造

 草刈演じる主人公・道太郎は、定年後、初めての家事や地域デビューに果敢に挑むが、普段の自身はというと、

「家事はまったくやらないです。だから家事のシーンでは“こんな芝居は初めて”と思う部分もありました。僕自身、どちらかというと怠け者で、仕事と唯一の趣味であるテニスをやるとき以外は、家から出ることもない。同じ場所にずっといてボーッとしている(笑)。だから、この映画をヒントに、もっといろんなことに好奇心を持って、積極的に人とつながっていけたらと思います」

 “僕自身、(公開が)楽しみなんです”と何度も笑顔を見せた草刈。これまでとは違う、どんな姿を見せてくれるのか。公開は11月とまだまだ先だけど、今から待ち遠しい……!!

現場での癒しは……

「周りのキャスト、スタッフに恵まれていて、すごくラッキーだなと。特に15年ぶりの共演となる和久井映見さんは、好きな役者さんでとっても癒されてます。彼女と芝居をしていると、気持ちを作る必要がなくて、自然と役に入れてしまうんです」

■映画『体操しようよ』11月9日(金)全国公開
出演/草刈正雄、木村文乃、きたろう、渡辺大知/和久井映見
配給:東急レクリエーション