左から松本岳、木戸邑弥 撮影/廣瀬靖士

 舞台で輝きを放ち、生で会える(見られる)俳優が本当に仲のいい俳優を指名してトークする「生で会えるイケメンリレー対談」連載。

 第38回は松本岳さんが木戸邑弥さんを指名! 『週刊女性』本誌(2018年7月31日号)のスペシャル対談の続きを、たっぷりお楽しみください。

地元の友達と仕事場で会っちゃったみたいな感じ

――昨年の舞台『ジョーカー・ゲーム』で初共演して以来の仲良しだそうですが、普段の二人の関係性はどんな感じですか? 先輩後輩なのか、友達なのか?

木戸 僕のことは、“別に俺の先輩じゃないし”って思ってるころがあると思いますよ(笑)。

松本 いやいやいや(笑)。でもどっちかっていうと、邑弥くんは先輩というより友達のほうが近いかな。

木戸 今はそうだよね。くだらない、中身ない話もよくしてるし(笑)。二人だと芝居の話とかもほとんどしないしね。

松本 邑弥くんとそういう話をすると、くすぐったくなっちゃう(笑)。

木戸 照れ臭いというか。地元の友達と仕事の話ってしないし、なんか岳とは、地元の友達と仕事場で会っちゃったみたいな感じなんですよね。 

松本 うん、なんかね。そういえば、昨日も23区全部言えるかで、二人で盛り上がりましたよね(笑)。

木戸 アハハハハ! 最初は、稽古(けいこ)帰りの電車の中で暇だったから、僕が「東京23区全部言える?」って聞いたんですよ。

松本 そうそう。それでお互いバンバン出し合って。

木戸 それが、二人で13個くらいしか出なかったんですよ(笑)。

松本 だから、絶対に調べないでヒントなしに出していくっていうのを楽しんでました。

木戸 2日がかりで23区をやっと言えた(笑)。

松本 でも、それだけのことなのに盛り上がりましたね~。「何でそれ出てこないの俺ら」って。

木戸 うん。めっちゃ盛り上がったな~。でもいちばん盲点だったのはあれだよ。

松本木戸 千代田区!(笑)

――ホントに楽しそうですね(笑)。共演した舞台のことで印象深いことはどんなことですか?

松本 『モブサイコ100』では出番が少なくて、ずっとしゃべってましたよね。

木戸 そうそう。楽屋にいる時間が長くて。ほとんど二人でトランプしてたもんね。「わ~わ~」言いつつ(笑)。

松本 ハハハハハ!

木戸 23区でも「わ~」言うし、トランプでも「わ~」言うし(笑)。

松本 言うてた(笑)。

松本岳、木戸邑弥(奥) 撮影/廣瀬靖士

木戸 『モブサイコ』の楽屋では、岳に靴磨いてもらったよね。

松本 ああ~磨いてあげましたね。

木戸 靴磨きセット持ってきて磨いてたから、僕も家から靴持ってきて、磨いといてって頼んで。

松本 うん、靴磨きながらしゃべってた。

木戸 あと、スマホのアプリで一緒にゲーム始めたり。

松本 『モブサイコ』の楽屋は、部活の部室みたいな感じだったね。

木戸 ほんとにそう。

――お互いの家に行ったりもするんですか?

松本 ないですけど、でもマジでウチに来てほしい。

木戸 でもなんだっけ、ホットプレートの画像見せてくれたじゃん。

松本 あ、そうだ。プリンセスってメーカーのホットプレートなんですけど。焼き肉とかもできる、ちょっといいのを買って。それで「ウチで焼き肉しよう」って言ってるんですけど。だから来てくれますよ、絶対!

木戸 行く! 行く! 行く!

松本 うん。近々ね。

甘えるときは、引くぐらい甘える

――地元の友達のように何でも話してると思いますが、お互いの好みの女性のタイプは知ってますか?

松本 それは知らない。タイプか……想像でいいですか?

木戸 いいよ、想像でいいよ。言ってみ?

松本 たぶん、邑弥くんは兄貴肌なんで、年下で身長が低めで、たぶんロングの髪の人。で、たぶん性格がかまってちゃんな子が好きなのかなと。

木戸 なるほど(笑)。

松本 間違ってない?

木戸 うん。でもね、別にそんなにかまってちゃんじゃなくてもいい。でも髪が長いっていうのはいいな。キレイな髪の女性はけっこう好きかな。

松本 おお~やっぱり! キレイな髪いいですね。髪は大事だな。

木戸 髪って手をかけないとキレイにならないと思うから、そういう細かいところにも気を使える女性はいいなって思う。

松本 いい。髪のキレイな人って清潔感ありますよね。俺のタイプは?

木戸邑弥、松本岳(奥) 撮影/廣瀬靖士

木戸 なんとなく想像だけど、絶対ね~、彼女に対しては、ちょっとオラつく部分はあると思うし、俺について来いってときもあるけど。“寂しいとき甘えさせてよ”みたいなわがままなタイプだと思う。基本的には優しいと思うし、相手のことすごく考えると思うし、彼女ともほんと友達みたいな感じですごく仲良くなると思う。でも、俺の気分には合わせてくれってところ、ありそうだよ(笑)。

松本 アハハハハハ! いや、ぜんぜんそうですね(笑)。

木戸 そこに付いてきてくれる女性がいいんだと思う。

松本 うん、付いてきてくれる人はめっちゃ好きです。確かに俺が引っ張って行くからみたいなときもあるんですけど、甘えるときは、引くぐらい甘える(笑)。

木戸 絶対、そんな感じだもん(笑)。

松本 だから俺は、年上のほうがいいかもしれないですね。そういうの許してくれそうだから。

木戸 うん。岳には年上の心の広い人がいいね。僕も年上には惹かれるけどね。甘えたいときもあるし、包容力があるじゃない、年上の人って。

――最後に改めてお互いはどんな存在ですか?

木戸 地元の友達のようでもあるし、役者としてもちろん気になる存在だし。

松本 俺も同感です。

木戸 なんだよ、その右にならえみたいな(笑)。

松本 アハハハハハ!

木戸 でも、岳が真ん中に立つ、主演する舞台には絶対に出たいなって思う。誰よりも岳をよく見せる自信があるから。

松本 うれしい~! ありがとうございます! ほら、男気あるでしょ(笑)。

スペシャルQ&A【松本岳編】

――木戸さんには言ってないけど、感謝していることは?

松本 いつも感謝してますけど、邑弥くんが一緒の空間にいると、それだけでテンションが上がるんですよ。だから、同じ作品に出演するのはうれしいし、安心します。『ジョーカー・ゲームII』はシーン別に分けた稽古の仕方をしていて、全員集合してやるスタイルではなかったので、あまり会えなかったから、「今日は邑弥くんいないのか~」って思って、寂しかったですね。その分、いるってわかると、“よし、ちょっかい出そう”みたいな感じになって(笑)。もう存在自体に感謝ですね。本当に感謝しています。

松本岳 撮影/廣瀬靖士

――今日のバッグの中身は?

松本 稽古があるからバッグ持ってますけど、手がふさがるのが嫌なんで、普段はほとんど手ぶらです。財布と携帯があればいいので。今日のバッグは、ポータークラシックのネイビーのメッセンジャー。稽古のときは、これかリュックですね。入ってるのは、Tシャツ、ボディシート、筆箱、キャップ、台本、小説、財布、香水、歯ブラシ、目薬……。めっちゃ普通のものしか入ってないです。稽古場に行くときはいつもこれですね。稽古着のTシャツはいらないやつを着ます。小説は稽古中の舞台の原作。原作があるものは必ず読みます。2.5次元のときは、役作りのひとつとしてマンガもアニメもできるだけ見ますね。香水はコム・デ・ギャルソンのです。普段あんまりつけないんですけど、誕プレで友達にもらったので使ってます。

――最近食べておいしかったものは?

松本 スコットランドのアイラ島で作られたアイラ・モルト・ウイスキーのアードベック。僕、ウイスキーが好きなんですけど、特にすごくクセのあるタイプが好きで。今年の誕生日にマネージャーさんからいただいたもので、それは薬の正露丸みたいな香りがするんですけど、“ウマ! 好きだわ~”って思いました。ラフロイグっていうウイスキーも好きでよく飲むんですが、ちょっと似てる。飲み方は、いつもはソーダで割ってハイボールにするんですけど、それはいいお酒だから、頑張ってロックで飲んでる(笑)。だから今、ウイスキー用のいいグラスが欲しいんですよね。

スペシャルQ&A【木戸邑弥編】

――松本さんには言ってないけど、感謝していることは?

木戸 岳と一緒の現場は、『ジョーカー・ゲーム』も『モブサイコ100』のときも、同世代のキャストが多かったんですけど。僕はもともと人見知りな部分もあるので、何を話せばいいのかなって悩むところもあって、あまり自分から話しかけないほうだし、一見落ち着いている分、けっこう怖がられるらしいんですよ。無意識ですけど話しかけづらいオーラが出ちゃってるんだと思うんですけど。それは直さなきゃいけないなと思ってるんですけどね。そこで、岳が遠慮なく話しかけてくれて普通に接してくれたことによって、みんなも早い段階から話しかけてくれるようになったから、そういう部分で本当にありがたいなって思ってます。

木戸邑弥 撮影/廣瀬靖士

――今日のバッグの中身は?

木戸 そんなに面白いもの入ってないですよ。歯ブラシ、リップクリーム、携帯用の充電器、台本、ハンカチ、携帯、財布……、あと稽古着のTシャツくらいですね。でも基本手ぶらがいいタイプなので、バッグは持っていない日のほうがぜんぜん多いです。持つとしても、バッグに気を使いたくなくて、使いやすくて汚れてもいいや、ぐらいなほうがいいんですよね。ちなみに今日のトートバッグも、知り合いの役者さんがイベントで作ったグッズをいただいて使ってます。

――最近食べておいしかったものは?

木戸 ハヤシライスです。小学生の男の子って給食でカレーが出るとすごいテンション上がるんですけど、僕もそのひとりで(笑)。ある日、“わ~今日カレーだ!”って思って食べたらハヤシライスだったときがあって、その瞬間のがっかり感がトラウマになって。それ以来、ハヤシライスがあんまり好きじゃなかったんですね。

 それがちょうど3週間くらい前に、友達4人で洋食屋さんに行ったときに、1人がハヤシライスを頼んで「これ、めっちゃウマい」って、すごいテンションが上がってたんですよ。僕はもちろんそこでも、「ハヤシライス好きなやつ意味わからんわ」って話をしてたんですけど、友達にすすめられてひと口食べたら“こんなにウマいの”って思って。衝撃でした。十何年も食べてなかったですけど、その日、美味しさに気づいたので、これからは「今日はハヤシライスを食べたいな」って日が来ると思う(笑)。

 

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<プロフィール>
まつもと・がく◎1993年4月8日、富山県出身。’13年、俳優デビュー。主な出演作品は、舞台『ジョーカー・ゲーム』シリーズ、ドラマ&舞台版『お茶ノ水ロック』。今後は、舞台「野球」 飛行機雲のホームラン~HOMERUN OF CONTRAIL(東京:7月27日~8月5日/大阪:8月25日~8月26日)、舞台『モブサイコ100』続編(仮)(東京:9月13日~9月17日/神戸:9月20日~23日)出演。

きど・ゆうや◎1992年11月9日、奈良県出身。’07年、俳優デビュー。主な出演作品は、ミュージカル『テニスの王子様』、舞台『弱虫ペダル』~箱根学園新世代、始動~、『ジョーカー・ゲーム』シリーズ、ドラマ『弱虫ペダル』シーズン2。今後は、ミュージカル『ドリアン・グレイの肖像』(東京:9月1日~30日@博品館劇場/大阪:10月10日~10月11日@シアター・ドラマシティ)出演。

(取材・文/井ノ口裕子 撮影/廣瀬靖士 ヘアメイク/白石真弓)