サッカー日本代表

「多くの方が出迎えてくれて選手冥利に尽きます。今回のワールドカップを通じて、大会では期待されていなかったと思いますが、無関心がいちばん怖いと思っていたので。素晴らしいサポートを本当にありがとうございました」

大迫は県知事表彰

 7月15日にすべての試合が終了した『2018 FIFA サッカーワールドカップロシア』。全世界を沸かせた夢の祭典が幕を閉じたが、5日に行われた会見でキャプテンの長谷部誠は、応援してくれたファンへ感謝を述べた。

「日本の下馬評は低く、予選リーグで1勝することも難しいと語る人がいたほどでしたが、勝ち点を積み重ねて予選を突破。決勝トーナメント初戦で敗れこそしましたが、優勝候補のベルギー相手に2点を先制し、善戦した姿に胸を打たれた人も多いでしょう。帰国した日本代表を約800人のファンが出迎えました」(スポーツ紙記者)

 5日の午前中に帰国した日本代表は、その日の夜に都内で“解団式”となる打ち上げを行い、翌6日からはそれぞれがオフに入ったのだった。

 初戦のコロンビア戦で“半端ない”決勝点を上げた大迫勇也は、8日に地元の鹿児島へ渡っている。

大迫勇也。W杯ではキッチリ得点を決めた

「県知事表彰を受け、地元の加世田ドームで報告会を開催したそうです。“大迫、半端ない”という高校サッカー時代の相手チームの主将のコメントが話題になりましたが、地元ではみんな“ゆうやー、ゆうやー”と声をかけていました(笑)」(参加したファン)

 7月11日には、大迫一家と吉田麻也一家が家族ぐるみで海外バカンスを楽しむ様子がSNSに投稿されている。吉田はその前に、笑福亭鶴瓶やハリセンボンの近藤春菜、森矢カンナと食事をしたことも明かしているが、この4人って、知り合いなの?

吉田麻也は笑福亭鶴瓶や森矢カンナ、近藤春菜とともに食事会(笑福亭鶴瓶インスタグラムより)

「鶴瓶さんが司会を務める『A-StudIo』(TBS系)のゲストとして'12年に内田篤人さんが出演した際、彼にゆかりのある人物として取材を受けたのが吉田さんでした。

 そのときに鶴瓶さんが“面白いやつだ”と気に入り可愛がっているのだそう。春菜さんと森矢さんと鶴瓶さんはベッキーさんの誕生日会を通じてお近づきになったそうなので、合同で慰労会を催したのでは」(芸能プロ関係者)

香川はソックリさんと対面

 リフレッシュのためにサッカーを離れる人もいるなか、誰よりも早く練習を再開していたのは、スペインのチームに所属し、今大会で2得点を挙げた乾貴士だった。

舞洲グラウンドで練習に参加した乾。誰よりも朝早く登場した日もあった

古巣のセレッソ大阪での練習に7日から3日間連続で現れました。ほかの日にも練習に参加しています。毎年スペインのオフシーズンのときは日本に帰国し、セレッソのユニフォームを着てスタジアムに現れるので“謎の練習生”と呼ばれているんです(笑)。

 この3日間のうちに乾選手の息子さんの誕生日もありましたが、練習後にセレッソのスタッフ家族らと一緒にプールへ行き、夜は合同食事会も行ったそう。普段は単身赴任をしているので、練習とお子さんとの時間、どちらも大事にしているようです」(セレッソ大阪関係者)

 同じくセレッソ出身で、初戦のPKを落ち着いて決め、ベルギー戦では乾へのアシストでみごとな連携を見せた香川真司は、まさかのあの人と会っていたようで……。

「香川さんのモノマネでおなじみの浅野智秋さんが、《香川選手関係者のおつかれさま会に呼んでいただきました!》とSNSで明かし、ツーショットを掲載。'15年に初めて対面し、今回で3回目だそう。香川選手を前にすると浅野さんは“あまりボケられない”と、緊張感がすごかったみたいです(笑)」(前出・芸能プロ関係者)

香川(左)と浅野(右)のそっくりツーショット(浅野インスタグラムより)

 そんな香川とともに、日本のトップ下を背負って立った本田圭佑。“持ってる男”は今大会でも得点を決め、日本史上初となる3大会連続ゴールという記録を打ち立てた。

 ワールドカップ後には香川とのツーショットをSNSに投稿。《シンジ、メディアには関係悪化されるような書かれ方を沢山したけど、俺はずっとお前を認めてたよ》とコメントして、ファンからは称賛の声が巻き起こった。

本田選手はかねてから、メディアの一部報道が自分の意に沿わないことがあったり、質問の意図に疑問を抱いたり、事実と異なることがあったりすることについて、SNSで苦言を呈してきました。

 そんな彼が“本当のメディア”を目指して試験的に行ったのが、『REAL Q』というプロジェクト。ファンから寄せられた質問に、日本代表の選手が答えるというものです」(前出・スポーツ紙記者)

柴崎は結婚

 1080円で会員登録をすれば、好きな選手に好きな質問ができる。ファンは“聞きたい”と思う質問に投票するため、ファンがどんなことに関心を持っているのかわかるというシステムだ。この件について一部週刊誌では“新ビジネス”として報じられていたが、実際は違ったようだ。

ファンが求める質問に答えたいという本田らしいプロジェクト(『REALQ』ホームページより)

「今回の収益は、先日起こった大阪地震の義援金として、帰国後に寄付したそうです。本田選手は代表選手に回答を依頼していましたが“答えたいと思う質問にだけ答えてくれればいい”と強制していませんでした。

 今大会は日本が得点したときも、日本がビハインドになったときも、誰よりも大きな声を出して喜んだり鼓舞したりしたのは本田選手でした。彼の呼びかけに、多くの選手が回答したそうですよ」(スポーツライター)

 本田は今大会で日本代表からの引退を表明しているが、同様にチームメートから絶大な信頼を置かれていた長谷部も、帰国後の会見で代表引退の意向を述べた。

 日本代表としてのキャリアに幕を引いた長谷部だが、ドイツ・フランクフルトでの選手生活は続けていく─。

「国際サッカー連盟が開設している『FIFAマスター』という大学院コースがあり、すぐではないにせよ、ここへ進学をすすめる声が協会内で上がっているそう。クラブチーム幹部や国際スポーツ連盟など将来の道が切り開けるのです」(同・スポーツライター)

 “日本の心臓”と評された柴崎岳は、女優の真野恵里菜との結婚を発表。帰国後に真野の実家を訪れ、10日には青森にある柴崎の実家を訪問。すでに結婚報告をすませたそう。

「柴崎さんは現在はスペインリーグで活躍しています。真野さんは渡欧してサポートに徹すると話しているそうです」(前出・スポーツ紙記者)

 激しい戦いから解放されて、しばし羽を休めている選手たち。それぞれが新たな道へ向かって走り出すのは、もう間もなくだろう。