ローラ

 10年間の奴隷契約を強要されたなどとして、所属事務所との契約トラブルを抱えていたローラ。4月には自身のインスタグラムで事務所と和解したことを発表したが、いまだCM以外で彼女をテレビで見ることはほとんどない。

「事務所トラブルを抱えているころは、レギュラー番組もなくなり、アメリカを拠点に活動していました。3億円ともいわれる豪邸をロサンゼルスに購入したことも報じられましたね」(スポーツ紙記者)

勝ち取った円満独立

 アメリカでの活動は、プロテニスプレーヤーの錦織圭やフィギュアスケーターの浅田真央らのマネージメントを手がけるエージェントと契約を結んでいる。それでも日本のほうが圧倒的に需要は多い。

「昨年は15社のテレビCMに出演し、3年ぶりにCM女王に返り咲きました。やはり本人も日本での活動がいちばんお金になることはわかっている。そのために、L社と和解したんですよ。すでにロスの豪邸は売りに出しているようで、拠点を日本に戻すのでしょう」(同・スポーツ紙記者)

 今回の和解はローラ側だけでなく、事務所側の事情もあったという。

ひとつは公正取引委員会が芸能界のタレント契約に関して敏感になったこと。もしも違法性を指摘されたら、ここまで育てたタレントを無条件で手放さなくてはなりませんからね。

 彼女の場合は金銭的な問題ではなく、マネージメント方法などで意見の相違があったとか。その部分で事務所側が譲歩したということでしょうね」(芸能プロ関係者)

今年4月にネット上で事務所との和解を明かした(インスタグラムより)

 さらに、ローラをCMキャラクターに起用している企業からの働きかけもあったとか。

「サントリーのような大企業は、今までどおり起用したいと思っていても、事務所とこれ以上モメて長期化してしまっては使いにくいので、代理店を通じて早期の解決をL社にお願いしたそう。そんな広告業界の説得もあり、今回のような決着になったのでしょう」(広告代理店関係者)

 そこで、ローラをバックアップする万全の体制が整えられたという。

「実は日本国内では、彼女が出演するファッションショーの代理店がプロダクション業務を行っているんです。表向きは今の事務所所属になっていますが、彼女のマネージメントは基本的にノータッチだとか。

 一定の手数料を事務所に支払うことで、事実上の円満独立を勝ち取ったわけです。モメごとを解消した彼女を起用したいという番組は、今後増えていくのではないでしょうか」(テレビ局関係者)

 転んでもタダでは起きないたくましさを見習いたい……。