木村拓哉がパーソナリティを務めるラジオの新番組『木村拓哉 FLOW supported by GYAO!』(TOKYO FM)が8月5日にスタートを切った。

番組タイトルの「Flow」はサーフィンにまつわる単語で「しなやかに波に乗る」という意味だそう(公式HPより)

『FLOW』の8月のゲストは明石家さんま。第1回の放送から二人の濃いトークが炸裂し、ファンには聞き逃せない内容となっている。

 木村とさんまが、公私ともに親交が深いのは周知の事実。

 前番組『What's UP SMAP!』の最終回では、さんまから言われた、ある言葉の話をしている。

 番組が始まった当時('95年1月)は今ほどの関係ではなく、親しくなったのはドラマ『空から降る一億の星』('02年/フジテレビ系)で共演してからだという。

 ドラマ撮影時のエピソードとして明かした話だが、あるとき、フジテレビのアナウンサーが撮影現場に来て、

「お互いに思う、すごいところを書いてください」

 と、お題を出したという。

 木村が、何と書いたらいいか、悩んでいる横で、さんまはすらすらと書き始め、出してきたのは、

《父親であること》

 だった。

 木村は、まったく予想もしなかったその言葉に、感動し、それは今でも支えになっていると語っている。

 木村はたいへんな子煩悩で知られている。仕事が入ってないときは、自ら車を運転して、子どもたちを学校へ送迎している。その姿はよく目撃されているし、週刊誌にも何度か撮られている。

「さんまさんも2児の父親ではありますが、離婚してしまい、子どもたちと接する機会はあまりなかったんでしょう。多忙な毎日を送っているはずなのに、父親としての役割をきちんと果たしている木村さんは立派だと感じているんでしょう」(芸能プロ関係者)

「奥さんの話をされるのは嫌だけど」

 これまで、家族に言及した発言が少ない木村だけに、本人の口から“父親”という言葉が出てきたことは新鮮に感じる。

「芸能界には、私生活をけっして見せない、家族の話をしない人がいます。その理由はいろいろあるでしょうが、アイドルだった木村さんは、私生活を明かすことでファンをがっかりさせたくない、という気持ちが強かったのではないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 しかし彼も40代半ばを過ぎた。世間一般には、子を持つ親であるのはおかしくない。

ファンは、奥さんの話をされるのは嫌なんでしょうが、子どもの話は歓迎しています。父親の顔を見せることはけっしてマイナスではありません。あんなお父さんが欲しい、と思う女性も多いでしょう。新たなファンの獲得にもつながると思います」(ジャニーズ事務所関係者)

 サプライズ発言の多い、さんまが、『FLOW』の残る3回の出演の中で、木村の“父親像”に触れる可能性は大きい。

IMARUの話をだしにして、Koki,のことを聞くかもしれませんね。妻の静香さんはコンサートでも娘の話をしていますが、木村さんはまだないので、話題になるでしょうね」(スポーツ紙記者)

 木村が娘たちのことを語り、Koki,が木村のことを語る。そして、その先には父娘共演。それを望んでいるファンは多いのでは。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。