左から内田裕也、本木雅弘、樹木希林

 8月13日に左大腿(だいたい)骨を骨折して緊急手術をしていた女優の樹木希林(75)。

 現在は容態が落ち着いたというが、一時は危篤状態だったということを8月30日、義理の息子で俳優の本木雅弘(52)がコメントで明らかにした。

 本木によると、2013年に公表した“全身がん”の治療の影響で、肺のあたりが弱っており「一時は危篤状態の場面もありましたが、無事に危機を回避した」と胸をなで下ろしているという。

 全治は約6週間。現在は「少し声が出ない状態」だが、懸命にリハビリに励み、快方に向かっているという。

本木が計画する同居生活

 樹木は8月13日に知人宅の外階段で転倒し、娘の内田也哉子(42)に付き添われてすぐに病院へ。折れた大腿骨にチタンを入れる手術を15日に受けたというが、その麻酔が効いていない手術直前、激痛の最中に夫で歌手の内田裕也(78)に一本の電話をしたのだという。

「もしものことがあったら伝えられないので、『今までいろいろ悪かったね』と。裕也さんも『そうか。こっちこそ悪かったな』と。(樹木は)『事実をワイドショーで知ったらかわいそうでしょ』と言っていた」と本木は、そのやりとりを明かしていたが、

「今まで好きにやってきた裕也さんも、最近はこれといった女性もいないようです。以前は自転車で移動もしていましたが、年には勝てず、最近は杖が手放せないどころか、車椅子を使っています。

 好きな蕎麦屋さんに行くときも、店員さんに小上がりで手を貸してもらうほどです。樹木さんは、裕也さんにオンナができて、どんなに“別れてくれ”と言われても別れなかった女の意地はありますが、本音は弱ってきた夫が心配でたまらないんですよ」(事務所関係者)

 それは義理の息子である本木が、雪解けを感じさせる二人のやりとりを、わざわざメディア向けに報告したことでも明らかだ。

「裕也さんは、樹木さんたちが暮らす家からそう離れていない場所で暮らしていますが、これを機会に、本木は同居するきっかけを考えているようです。とはいえ、癖のある二人ですから様子を見ながら探り探りの計画のようですが」(前出・事務所関係者)

 樹木は、病院で食事をする時にもずっと見守る身内に対し「みんなのエネルギーがうるさい。帰って」と怒ることもあるといい、本木は「樹木さんらしさ全開で入院生活をしてます」と苦笑い。

 退院、復帰時期は「リハビリ次第です」と話していたが、家族たちは、裕也と樹木の二人をまとめることはできるだろうか。

<取材・文/宮崎浩>