紅白出場枠を争っているのは……?

SMAPが最後に出場した'15年の7枠をピークに、1枠ずつ減っているんですよ。今年はTOKIOが出るにも出られないですから、さらに1枠削られて4枠になる見込み。この残った枠をめぐってNHK、ジャニーズともにいささか穏やかではなさそうですよ」(芸能レポーター)

 12月31日に迎える第69回NHK紅白歌合戦。本番まで2か月半を切った今、制作スタッフは出場歌手の選出作業に入っている。

 中でも方々に意見が分かれるというのが、ジャニーズのグループが出場する“ジャニーズ枠”なんだとか。もとはと言えばこの“ジャニ枠”、'08年までSMAPとTOKIOの2枠だったのだが……、

大ブレイクした嵐に何としても出場してほしかったNHKは、世間的にはほとんど無名だった『NYC boys』を初選出して実現させたと言われています。このときからですね。忖度によって枠が増え始めていったのは」(同・芸能レポーター)

思ったほどの数字が見込めない

 一方で同日には毎年、所属タレントがほぼ総出演するビッグイベント『ジャニーズカウントダウン』が開催されている。そのため、売り出したい旬のグループ、また「デビュー〇周年」を名目に、“紅白組”としてショーケースに並べられていたとも。

とはいえ飽和状態になったジャニーズグループは、思ったほどの数字が見込めなくなっていると言います。そこに追い打ちをかけたのが、TOKIO山口達也元メンバーによる未成年への強制わいせつ事件。被害者との接点がNHKの番組だっただけに、ジャニーズも今年はおとなしくしているものと見えます」(同・芸能レポーター)

 では、あてがわれたであろう4枠に、どのグループが選ばれるか、だ。

「まずは嵐。'09年の初出場から今年で10回目、グループとしてもデビュー20周年イヤーに突入した記念年に出ない理由がない。そして'12年から連続出場している関ジャニ∞。メインの渋谷すばるが脱退しましたが、それでもパフォーマンスが落ちないところを見せつける必要があります。何より嵐に次ぐ人気グループです」(レコード会社関係者)

 これで半分。後の2枠は?

SEXY ZONEが6回目の出場濃厚です。今年は『24時間テレビ』(日テレ系)メインパーソナリティーも務めるなど、人気も知名度もアップしました。それにジャニー(喜多川)さんの“推し”グループは外せませんよ」(同・レコード会社関係者)

 ここまでは例年通り、順当の選出とも言える。ところが最後の1枠がいまだどっちつかずなのだとか。

昨年に初出場したHey!Say!JUMPが2年連続、との声が優勢のようです嵐、関ジャニを担当するジュリー(藤島)副社長が、彼らの後釜にと売り出しているのがJUMPだと言います。メンバー個々の活躍も目立ち始めているだけに、グループとしてもう1プッシュしたいところ」(同・レコード会社関係者)

 が、彼らの活躍を追い越すかのように、ジャニー社長肝いりのグループが今年5月に鮮烈デビューを果たした。

デビューシングルのセールスが60万枚を超えたKing&Princeです。彼らのためにプライベートレーベルまで新設されるなど、ジャニーズを背負う次世代グループと期待されています。デビュー年に初紅白出場で一気にスターダムに駆け上がらせたい」(芸能プロ関係者)

 つまりは“ジュリー派”と、“ジャニー派”の秘蔵っ子同士が最後の1枠を争っているということか。しかもキンプリには強力な援軍もいるようで――。

 彼らは12月6日から1月27日まで、“聖地”帝国劇場で初の主演舞台を控えている。

その1月公演の演出に、年内で引退する“タッキー”こと滝沢秀明が携わるのです。ジャニーさんの後継者としての記念すべき第1歩がキンプリとのタッグ。彼らはジャニー派であって、“タッキー派”になっていくのでしょう。1枠の行方は、ジュリーさんとタッキーの“主導権争い”にもなりかねません」(同・芸能プロ関係者)

 約2か月にわたって公演されるキンプリの舞台は、12月31日が休演日となっている。一方で12月28日から1月1日まで、東京ドームでコンサートを控えているJUMPもまた、大晦日の予定だけはポッカリと空いている。

 当日、紅白会場のNHKホールステージには、ジュリー派とタッキー派のどちらのグループが立っているのだろうか。