大河ドラマ『西郷どん』毎週日曜夜8時~ほか。(c)NHK

 いよいよ『西郷どん』も最終章である“明治編”に突入! 激動の時代が描かれていく中で、撮影中の裏話などを西郷隆盛役の鈴木亮平と、ナレーションと隆盛の息子・菊次郎役の西田敏行が語り尽くします!

“新・西郷どん”を大絶賛

「私も昔、西郷隆盛を大河ドラマ(1990年『翔ぶが如く』)で1年間演じさせていただきましたが、精神的なものを含め、しんどさは大変なことなんです。鈴木さんは、プレッシャーにもめげずにここまでやってこられて、本当にすごいなと。さらに現在の彼の体格を見ていただけたらわかるとおり、ほかの役者さんがまねできないようなアプローチで役作りもされていて。多才で世界遺産にも詳しいし、英語も堪能で、これから国際的に日本の俳優として誇らしいステージに立たれる方だと思っています」(西田)

「持って帰って何に使うのか……」

「明治編に入るにあたり、断髪式を行ったんです。その場にいたスタッフや共演者の方々に、少しずつ髪を切っていただいて。島津久光役の青木(崇高)くんは、なぜかティッシュにくるんで、僕の髪の毛を持って帰っていました(笑)。作中では、晩年の西郷隆盛さんを作り上げるために、さらに髪を短くしたり、薄くしたりなどしているので、そちらにも注目していただけたら」(鈴木)

本人もびっくりなあの役に!

「1話からずっとナレーションを務めさせていただいていますが、まさか自分が菊次郎として出演するなんて、いい意味でハメられたなと(笑)。しかし、ナレーションが西郷の息子・菊次郎だったのかとわかると、腑(ふ)に落ちる部分もたくさんあったんです」(西田)

「僕はナレーションが菊次郎だったと初めて知ったとき“親父に向かってチェスト!! きばれ!! って言っていたのか”って(笑)。それは冗談ですが、名優・西田敏行さんが演じられる、重みのある菊次郎に父として負けないようにと、気が引き締まりました」(鈴木)

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『万引き家族』のあの子が登場

「『万引き家族』で大きい賞を取った後の撮影でしたが、城(桧吏/じょう・かいり)くんの佇(たたず)んでいるだけで感じられる圧倒的存在感や、目力の強さが魅力的で。さらに、彼はとても美少年なんです。城くんからどうやって西田さん演じる菊次郎に成長していくんだろうというのも楽しみにしていただきたいひとつかなと」(鈴木)

「補足ですが、私の幼少期の写真を見ると、城くんそっくりなんですね。私の写真をもとにオーディションが行われたのかな、と思うほどに」(西田)

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これだけは言わせてください!

「西郷吉二郎役の渡部豪太くんは、クランクインしてから空き時間にもずっと剣術の練習をしていて。38話では錦戸(亮)くん演じる従道に、一撃でやられてしまいましたが、これだけは彼の名誉のために言わせてください! おそらく共演者の中でもいちばん剣術が上達しているのは、渡部豪太くんだと僕は思います!」(鈴木)

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まさかの出会いにビックリ!?

「鹿児島ロケの帰りに、温泉に行って身体を洗っていたら、隣の方が“鈴木さんですよね?”って声をかけてくださって。“私、上白石萌音の父です”って言われたんです。“ええー! なんでここに!?”と思ったら、結婚記念日ということで奥様とたまたまいらっしゃっていたんだとか。まさか鹿児島で、上白石さんのお父様と裸の付き合いをするなんて思っていませんでした(笑)」(鈴木)

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これからの見どころは?

「たくさんあるんですが、ひとつというならばやはり西郷隆盛と大久保利通の関係性です。鈴木亮平と瑛太という、同い年の俳優の全力のぶつかり合い。決して攻撃という意味ではなく、愛情や憎しみなどすべてが込められた本気のぶつかり合いを、ぜひ見ていただきたいです!」(鈴木)

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「(福島県出身で)会津側の人間ですので、いろいろな思いがある中でこれまでの展開を見てきて。世の中を変えるために、犠牲も必要になってしまうということを否定はしませんが、今作ではそこに“情”が強く入ってきます。日本人のメンタリティーを大きく刺激する“情”が、明治編にはたくさん詰まった集大成になっているのではないでしょうか」(西田)