ジェジュン 撮影/廣瀬靖士
 圧倒的な実力を誇るデビュー15年目の“新人”ジェジュン(32)の2枚目のシングル発売に合わせ、約1年ぶりとなる大特集! 新曲の制作秘話やひそかなDefiance(反抗)エピソード。そして、いまの素直な気持ちをたっぷり語ってもらいました。

15年変わらない思い

15年間変わらないもの……。今、短い時間ですごく考えてひとつしかなかったです。ファンのみなさんのことを思う素直な気持ち。どうしたらみなさんからいただいている愛に応えられるか、感謝を伝えられるか、いつも考えています

 キャリア15年目の今年、待望のソロデビューという大きな贈り物をくれたジェジュン。6月にリリースしたファーストシングル『Sign/Your Love』は売り上げ10万枚を突破!

 数々の音楽番組やバラエティーに出演し、美しすぎるゆえに冷たく見られがちな外見から繰り出される、天然で面白いトークのギャップに魅せられる新たなファンが増え人気上昇中。そんな中で、2枚目のシングル『Defiance』をリリースした。

「激しい曲調で、カッコいい、いい曲ですよね。久しぶりのロックだなという感じがして。やっぱりロック好きですね」

 MBS・TBS系アニメ『ゾイドワイルド』の主題歌でもある新曲。動物や恐竜をモチーフにした金属生命体が出てくるこのシリーズを小さいころ韓国で見ていたそう。

オタクってほどではないですけど(笑)、小学生のころまでかな? 放送を見ていました。9月から韓国でも新シリーズが始まるって聞いています。この『Defiance』を韓国のほかのアーティストが歌うことになるのかな? 不思議ですね

 テープを巻いた口元にマイクを当てている通常盤のジャケット写真は、現場で自らアイデアを出したもの。

「実は、ほかのカットを撮影している中で急にこのアイデアが浮かんで。スタジオの方に“テープとかありますか?”って聞いて。その場でテープをつけて、次に“マイクありますか?”って聞いたら、たまたまカメラマンさんが持っていたんです。けっこう、自分でも気に入っています」

 タイトルの“Defiance”には、反抗的(挑戦的)な態度という意味が。最近、反抗していることがあるかを聞くと、

ジェジュン 撮影/廣瀬靖士

「今、全国11か所を回るホールツアー中で、めちゃくちゃ食べて、飲んじゃって。ちゃんと自分の身体を管理しなくちゃいけないという気持ちに反抗しています(笑)。でも、美味しいものがたくさんあるんですよ」

 困った表情を浮かべる。その土地のスナックにも足を運んだことがあるそう。

以前、ライブでスナックに行った話をしたら、日本じゃない国のファンの方から“なんで、スナックの話なんてするの!”とSNSでメッセージが届いたんです。文化が違うから、女性が接客してくれるお店と勘違いされているんですよね。東京の人が、意外と東京タワーに行かないのと同じように、地元の方があまり足を運ばないスナックとか屋台に、庶民的で値段が安くて、いい店があるよって知らせたいだけなのに」

 一緒に行くのは、チケット争奪戦になっている今ホールツアーのスタッフやバンドメンバー、マネージャー。

最近、驚いたこと

スタッフの中には、女性もいるんですよ。だから、勘違いされている方々に、今、Defianceとして、この話をしています(笑)

 苫小牧で行った屋台の焼き鳥屋さんや、八戸の70歳くらいの優しいママが作ってくれた手料理が印象に残っていると話す。実は、このツアー以前に、東京で1度だけスナックにひとりで行ったことがあるそう。

「隣に座っているおじいちゃんとか、お店にいる方々が、まったく僕のことを知らないみたいで、普通に世間話をしました(笑)。日本語を習い始めたころ、渋谷の居酒屋にひとりで行って、お客さんと話したりしていたんです。僕から話しかけることが多かったですね。そうやって、日本語がどんどんうまくなりました。懐かしいなぁ。今は、当時みたいに渋谷の居酒屋でひとり飲みするって、できないだろうな」

 そう、当時を思い出す。

『Defiance』のカップリングでバラード曲『LAVENDER』の歌詞の男性のように恋をするとしたら、どんな女性に惹かれるかを聞いたとき、「ひとり飲みできないだろうな」と話した理由がわかった。

今、まったく女性に興味がないんです。なぜか、わからないんですけど。実は、最近、飲食店の店員さんに電話番号を聞かれたことがあって。“お仕事、最優先で頑張っているので”って言ったら、“私、すごく気をつけますから、信じてください”って。怖くなって、きっぱり断りました。だって、店員さんですよ。普通、お客さんに番号聞きます? ちょっと、バカにされているのかなとも思って。最近、よくバラエティー番組で“天然”って言われるから、ジェジュンって教えてくれるのかもと思われているかと思って。そんなことないですから」

 強い口調で語る。

ジェジュン 撮影/廣瀬靖士

 人気者ゆえの悩みを抱える彼のストレス発散方法は、マネージャーやツアースタッフと過ごす時間。

みんなで飲みに行って、仕事の話や、個人のプライベートな話をキャッキャ笑いながら聞くことですね

(横に座るマネージャーが「仕事以外の話をしても、そこから結局はツアー内容や仕事の話になるんですよ」と苦笑い)

「“ジェジュンが好き”って言ってくれる人のために、何ができるかをいちばんに考えちゃうんです。みなさんを優先して考えることで、スタッフと言い合うこともよくありました。今だから言いますが、2月のファンクラブイベントに、みなさんを無料でご招待したんです。費用はすべて僕が出して。でも、こういうことって、環境によっては、なかなかできないこと。やりたいと思っても、実現できないことも多かったんです

 彼の中での“ジェジュン”の順位は、1番ではない。

「今、幸せだと感じられるのは、やっぱり僕のことを応援してくださる方々のおかげ。だから、ひとつでも多く願いを叶えてあげたい」

 ファンの中には、“私たちはもう十分だから、ジェジュンがやりたいことを”とメッセージを送る人もいる。今、ファンのことを考えずにやりたいことは何? 

短髪にしたいです。以前の入隊中くらい短く。当時、めっちゃ楽だったんですよ。シャンプーして、髪が乾くまで5秒くらいで(笑)。それに比べると、今は大変(笑)

 最後は、いつもの茶目っ気たっぷりなジェジュンの顔だった。

新曲『Defiance』MV撮影秘話

「カップリングの『LAVENDER』から撮影をしたんです。水の上で踊るシーンでは、長い時間、全身濡れっぱなしで大変でした。ダンスも表現力を求められるジャズっぽいもので、現場で振りを覚えて、すぐに踊らなくちゃいけなかったので精神的にもつらかったですね。

 ダンスをしたのが久しぶりで、次の日から3日間、筋肉痛に苦しみました。そのあとが『Defiance』の撮影。それぞれ監督が違ったので、『LAVENDER』での僕の苦労を知らないんですよ! だから、手加減なし。

 筋肉痛と闘いながらアクションシーンを撮影しました。本当にギリギリの状態でめちゃくちゃ激しいアクションを演じていたら、頑張りすぎて過呼吸になっちゃって。救急車を呼ぼうかという話になったくらい。そのくらい、どちらのミュージックビデオ(MV)も力を入れて撮影しました」

愛猫 ネネとココとのこと

「今、週に5~6回ライブをやっていることもあるので、(愛猫の)ネネとココは、日本に住む韓国の友達に預けています。久しぶりに会うと、すごく甘えてくれるから、逆にうれしいっていうのはありますね。

 “やっと、ジェジュンが来た!”って感じなんです(笑)。ちゃんとわかっているんだなと思って。たまに、友達から送ってもらった写真を見ながら、家族と離れて働いているお父さんの気持ちって、こんな感じかなって思います。

 よく、自分の子どもの写真を笑顔で見ているお父さんがいるじゃないですか。僕の気持ちは、その100分の1くらいだと思いますけど。写真を見ながら、ただただ、ネネとココが元気でよかったって思います(笑)」

今年のクリスマスイブの過ごし方

「去年のクリスマスは、韓国の大邱(テグ)で着ぐるみに入ってチャリティーイベントに参加したんです。ほぼ毎年、クリスマスイブもクリスマスもやることがなくて、寂しい男友達で集まって“寂しいね”って言いながらお酒飲んで、酔っ払って寝るくらい(笑)。

 今年は、イブに『Defiance』のハイタッチ会があって、めっちゃうれしいです! 去年は大邱でスーパーマリオの着ぐるみに入ったので、今年は……。サプライズでやらないと意味ないですよね。どうしようかな? ディズニーランドに出没したら面白いですかね?(笑)

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<リリース情報>
『Defiance』
初回生産限定盤A・B【CD+DVD】各1852円+税
通常盤【CD】1111円+税

 発売記念ハイタッチ会を12月24日に幕張メッセ国際展示場ホール6で開催決定!
 詳細は、日本オフィシャルファンクラブサイト https://jaefans.com/