『No.9 ―不滅の旋律―』の東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて12月2日(日)まで。そのほか、大阪、横浜、久留米公演も

「またこうして再演できることがうれしいです。さらにパワーアップした内容をお届けできるんじゃないかなと思っております」

 稲垣吾郎(44)主演、2015年の初演では全公演スタンディングオベーション、カーテンコールでは“ブラボー!”の声が鳴りやまず大絶賛を浴びた舞台『No.9 ―不滅の旋律―』が、3年の時を経て、ついに再演!

 ベートーヴェンの波乱に満ちた苦悩の人生を、大迫力の音楽表現を織り交ぜながら描く本作。

 稲垣が演じる天才ベートーヴェンは、“ハマり役”との呼び声も高いが、2人の共通点を問われると、

「ヒステリックなところかな。みなさん、僕がヒステリックだとは思いませんよね? でも最近、香取くんや草なぎくんには“ヒステリックゴロチ”って呼ばれてるんですよ(笑)。そういうところは、役に生きてるのかもしれないです」

 そんな香取&草なぎについては“家族のような存在”と語り、

「この前の舞台(『君の輝く夜に』)では、京都劇場までふたり一緒に見に来てくれたんです。でも存在感が大きいから、お客さんがソワソワしちゃって。今回はぜひ、別々に見に来てほしいですね(笑)」

 この3年間で環境がガラリと変わった稲垣。そんな中でも再び演じられることに大きな喜びを感じているそうで、最後は役に込めた並々ならぬ思いを。

「ベートーヴェンは56歳まで生きていたんだけど、最低でも56歳まではこの役をやり続けたいです。吾郎の56(ゴロー)でもありますからね!」

(撮影/近藤陽介、岩田えり)