『ドリームキャスト』のパッケージに大きくプリントされた“湯川専務”(セガ公式ホームページより)

 早くも2/3が過ぎようとしている2022年。一時期は終息に向かうと思われたコロナウイルスも、第7波の襲来により再び終わりがが見えなくなっている。この上半期も、芸能界、政界、スポーツ界、そして皇室問題と、数々の“スキャンダル”が勃発。『週刊女性』が掴んだ上半期スクープの中から、厳選した記事を再掲する。

(以下の記事は2022年3月25日に配信したものです)

  ◇   ◇   ◇  

「セガなんてダッセーよな!」

 子どもたちが話しているのを耳にして、愕然とした表情を浮かべるスーツ姿の年配男性……。1998年に放送されて、大きな話題となったCMに出演していた“湯川専務”を覚えているだろうか。

秋元康プロデュースでCDも発売

「『ドリームキャスト』という家庭用ゲーム機のCMですね。当時はソニーの『プレイステーション』が人気で、セガは大苦戦。それを逆手に取った“自虐CM”で起死回生を狙ったんです。実際にセガの専務だった湯川英一(ひでかず)さんが“自分自身の役”を演じており、CMは8本も制作されて、途中からはジャニーズの滝沢秀明さんも出演していました」(ゲームライター)

 CMでは『ドリームキャスト』の生産が遅れた責任をとって“常務”に降格されたが、実際はセガが属していたCSKグループで数社の役員を兼任していた有能なビジネスマン。後にクオカードの社長にも就任した。

「秋元康さんプロデュースでCDまで出しました。ただ、『ドリームキャスト』は結局、CMの勢いが長く続きませんでしたね。2001年に生産終了し、湯川さんが表舞台に出ることはなくなりました」(前出・ゲームライター)

 2018年には『ドリームキャスト』発売20周年を祝う熱心なファンもいたが、湯川氏は消息不明のまま。

「都内の閑静な住宅地に住んでいましたが、数年前から入院しているらしいんです。詳細は不明ですが、心配ですね」(湯川氏の知人)

SEGAのCMに出演する若かりし頃の滝沢秀明

晩年の湯川専務

 湯川氏の豪邸は、豊かな自然に囲まれた場所にあり、鳥のさえずりが聞こえてくる。

「14年ほど前、近くから引っ越してきて、このお屋敷を建てたんです。湯川さんはCMどおりの感じがいい人で、たまに立ち話もしました。“ウチで食事でも一緒にいかがですか?”と声をかけていただいたこともあったんですが、恐れ多くて。よく散歩をしていましたが、そういえば3年ぐらい前から見なくなりましたね」(近所の住人)

 やはり体調を崩したままなのだろうか。その後の事情を知っている人もいた。

「実は、湯川さんは去年亡くなりました。遺産の相続も終わっています」(別の住人)

 自宅を訪ねると湯川氏の妻が対応してくれたが、詳しいことは改めて連絡するという。すると、湯川氏の部下だったという人から電話があった。

「たしかに昨年の6月、誤嚥性肺炎で亡くなりました。ここ数年は体調がよろしくなかったものですから、ご家族は覚悟していたと思います」

――なぜ発表しなかった?

「CSKにも連絡していないんです。お世話になった方には昨年末に連絡しましたが、静かに送りたいという、ご家族の意向だったので」

――CM出演の後、湯川さんはどんな仕事を?

「定年までCSKグループにいて、クオカードが最後ですね。その後、私が独立して作った会社に会長として来ていただきました。5年前に体調を崩されてからは、ご自宅でゆっくりとされていたようです」

 今は天国でセガの『ドリームキャスト』を楽しんでいるのだろうか。