3月9日、WBC中国戦を観戦する出川哲朗とロッチ・中岡創一

《中岡さすがに可哀想すぎて笑えなかった》
《今回は見てて不快しかなかった》
《イッテQ堕ちたな》

 日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』の放送内容を巡って、ネット上で批判が殺到している。

「4月9日の回では、お笑いコンビ・ロッチの中岡創一さんが、WBC決勝の地・マイアミでのロケを熱望し、試合のチケット代を自腹で払い向かった様子が放送されました。番組スタッフは決勝当日、中岡さんに“ネタ”として突如3つのミッションを指令。“クリアしなければ試合に向かえない”という非情な内容で、中岡さんは半泣きになりながら奮闘しましたが、選手入場セレモニーには間に合わず。SNSでは“中岡可哀想”がトレンド入りするなど、番組の演出が炎上しています」(テレビ誌ライター)

観戦の権利は手に入れていたはずなのに…

 中岡に下されたミッションは“熱々ペンキ”や“顔面洗濯バサミ”、縄跳びなどを用いた『イッテQ』らしいものだったが……。

そもそも中岡さんは、決勝を観戦するために別の2つのミッションを終えていて、すでにその権利を手にした状態でした。にも関わらず、試合の直前に3つも“障壁”を用意したことには、“どうしても嫌がらせをしたいのか”とその姿勢を問う声が上がっています」(同・テレビ誌ライター)

 さらに、スタッフの言動についてこんな話も。

「企画の担当スタッフは、中岡さんのWBC観戦への思いを尋ねて“熱いっすね”と口にしたり、準決勝の結果を知った中岡さんが涙を浮かべる様子も間近で見ていました。ところが、最後のミッションの際に我慢の限界を迎えた中岡さんが“チケット俺払ってるから、見る権利はあると思うねん”と主張したところ、スタッフは“飛行機代・滞在費・ギャラも発生しているので、番組側も撮る権利はある”と反論。中岡さんは“観戦した後でも撮影はできる”と抵抗しましたが、最終的にはミッションを続行させられることになりました」(同・テレビ誌ライター)

 中岡の熱意をまるで意に介していない様子を受け、ネット上では、

《イッテQこれ最悪じゃない? なんで最初から見せたげないの? 滞在費とかギャラとか払ってるって言うけど、そこまで言うならなんでチケット代中岡さんに出させてんの? 全然笑えないんだけど》

《自腹でチケット買ったのにあの入場の名場面観れないのか》

《笑いのツボが視聴者と違い過ぎる》

 と、理解に悩む声が寄せられている。

 加えて、記憶に新しいあの騒動も掘り返されていて――。

「日本テレビといえば、3月24日に放送された『スッキリ』の生中継でオードリーの春日俊彰さんが動物園の“ペンギン池”に3度も落下し、それを煽ったMCの加藤浩次さんや危機管理を怠った制作陣が大炎上したばかり。時代にそぐわない感覚を指摘する声は多く、“『スッキリ』の件にしろ、出演者を雑に扱う日テレのここ最近のやり方はあまりにもよろしくない”という意見も見られます」(ウェブメディア編集者)

共演者の「予言」が的中

『スッキリ』も『イッテQ』も、打ち合わせの段階で“炎上”を予見することはできなかったのか……と思いきや、意外な人物がある“予言”を残していた。

イモトアヤコ

「『イッテQ』では過去、イモトアヤコさんが登山企画のために、彼女が大ファンである安室奈美恵さんが紅白に出場する姿を見られなかったことがありました。その後、番組側は、安室さんの引退コンサートのチケットを懸けてイモトさんに体を張ったゲームにチャレンジさせ、彼女はこれを見事クリア。

 その際イモトさんは、ライブ鑑賞を番組に"妨害"されないよう、スタッフに日程を明かすことを拒否。“もしコンサートの日にあえて行かせまいとした日にゃ、死ぬほど叩かれるぞ!”と制作陣を“警告”していました

 その言葉の通りというべきか、中岡を「あえて行かせまいとした」結果、イモトの"予言"通り炎上した『イッテQ』。ネット上でも、

《イモトが安室ちゃんのコンサート行きたい時にやってたやつと同じ》

 と、その“悪癖”を指摘する声が上がっている。

 中岡は4月10日、自身のインスタグラムで《可哀想と言われる中岡はまだまだ未熟!》と番組を擁護する文章を綴った。

 タレントの“推し活”を“世界の果てまで”妨害せんとする企画の是非はいかに――。

選手入場セレモニーには間に合わなかったものの、観戦中に大谷翔平との“2ショット”が叶ったロッチ・中岡創一

 

自腹でチケット代を払っている中岡に飛行機代・滞在費・ギャラの発生を主張した『イッテQ』スタッフ

 

WBC決勝当日、ロッチの中岡創一に突如“ミッション”を通達した『イッテQ』スタッフ

 

ロッチ・中岡創一のWBC観戦をめぐり、物議を醸した『イッテQ』の演出