一般人に『デカ』という言葉が広まったきっかけは1972年に始まったドラマ『太陽にほえろ!』だといわれている ※画像はイメージです

 日常の気になる疑問を解決!刑事のことを「デカ」と呼ぶのはナゼ?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。

知って楽しい!おもしろ雑学

Q.刑事のことを「デカ」と呼ぶのはナゼ?

A.明治時代の刑事が着ていた和装のコートからできた隠語なんです。(梅花女子大学名誉教授 米川明彦先生)

 7月から、夏の新ドラマが続々スタート。恋愛、コメディー、医療など、さまざまなジャンルがある中で、やっぱり外せないのは「刑事モノ」。今期も、東山紀之主演の人気シリーズ『刑事7人 シーズン9』(テレビ朝日系)などが放送予定だ。

 そんな刑事ドラマでも知られるとおり、刑事は「デカ」と呼ばれることが多い。どうして刑事のことをデカと呼ぶのか。若者言葉や業界用語などの俗語研究の第一人者、梅花女子大学名誉教授の米川明彦先生に話を聞いた。

「刑事をデカと呼ぶようになったのは、明治時代の前半から。その由来は当時の刑事が着ていた『服装』にあるんです」(米川先生、以下同)

 服装と呼び名に、一体どんな関係があるのか。

「巡査などのおまわりさんが洋式の制服だったのに対し、当時の刑事は、一般市民と同じ和装でした。街の中で目立たないようにするためですが、その上に和装用のコート『角袖(カクソデ)』を着ていました」

 角袖は、袖のたもとに丸みをつけず角形に仕立ててあるのが特徴。その姿から、刑事は“角袖巡査”や“角袖”と呼ばれていたという。

「その角袖を嫌っていた犯罪者たちが、刑事を『クソデカ』と呼び始めた。犯罪者は頭の音をひっくり返して、頭音を後ろに移動して隠語として使うことが多く、『カクソデ』の『カ』を後ろに移動させて『クソデカ』にし、さらに上の音を略して『デカ』としました」

 やがて犯罪者の周囲にいる不良に広まり、その後、取り締まりをする警察もデカという言葉を使うようになったのだ。

 

あなたの“伝説”の刑事は誰ですか?

 

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