中居正広と木村拓哉(2015年末、SMAPSHOPにて)

【三宅(健)が(TOBEに)いったわけでしょ。“何やっちゃってんだよ!”とか思わないの?】

【自分だけがよければいいって思わないでいたいね。自分の人生さえよければって思っていると、エンターテインメントってどこかで濁ってしまうのかな】

 中居正広が元V6メンバーで、滝沢秀明氏の新事務所『TOBE』に合流した三宅健に痛烈“ダメ出し”だ。

 8月11日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』に出演した、ジャニーズ事務所での“旧友”でもある『20th Century(トニセン)』坂本昌行、長野博、井ノ原快彦と本音トークを繰り広げた中居。

【知らなかったので俺たちも。(三宅がTOBEに)行くっていうのは…】と、三宅から“報告”を受けていなかった経緯を明かした井ノ原を慮ってか、その“不義理”とも思える行動に、中居が苦言を呈するような場面も。

 三宅を皮切りに、元King & Prince平野紫耀と神宮寺勇太、そして『IMP.』こと元Jr.ユニット『IMPACTors』らが合流と、辞めジャニの“受け皿”として勢力を拡大しつつあるTOBE。

 そんなムーブメントに「待った」をかけた、ジャニーズを牽引してきた元SMAPリーダー。「イノッチに向けた“何やっちゃってんだよ”は、タッキーらに対する中居さんの真意だったのでは」とは、老舗芸能プロのチーフマネージャー。

 2020年3月をもって自身も“辞めジャニ”になった中居だが、以後も多くのジャニーズタレントと共演を重ねるなど、前職場とは友好的な関係を保っている。

 片や滝沢氏の後任として、ジャニーズJr.を統括・プロデュースする子会社『ジャニーズアイランド』社長に就任。新たなスターを誕生させる使命を背負う井ノ原。

対談はタッキーズ事務所への“牽制”か

「26年間を共にした元メンバーにエールを送りつつも、“チクリ”と内情を暴露したイノッチ。そして中居さんも、タッキーをはじめ、退所から間も無くTOBEに合流した辞めジャニには良い印象を持っていないように見えます。

 今回のトニセンとの対談が実現した裏には、そんな業界のルールを無視するような、“やりたい放題”のタッキーズ事務所に対する牽制の意味もあったのかなと思いますね」(同・チーフマネージャー)

 2020年4月に新会社『のんびりなかい』を立ち上げるも、【独立してこんなに仕事がなくなるとは思わなった。(ジャニーズを)辞めなきゃよかった】と番組で愚痴をこぼし、昨年には“重病説”も囁かれた体調不良で活動休止も経験。

 単に懐かしい面々とのトークに花を咲かせただけでなく、どこか井ノ原社長に同調しては“擦り寄り”を見せていたようにも思えた中居。まさかジャニーズ“復帰”を模索しているわけではないだろうが……。

 ジャニーズ事情を取材してきた芸能ライターは、「三宅くんやタッキーに“ダメ出し”するのなら、まずは自分たちの“分裂・解散”騒動をクリアにしてほしかった」と、番組にダメ出しをする。

SMAPメンバーがごっそり排除された

 というのも番組内では、4人の関係性を紹介するためにジャニーズ入所年月の表組みが用いられたのだが、1986年4月の長野から始まり、同じく7月の城島茂、9月の佐藤アツヒロ、1987年3月の中居正広が名前を連ねる。

 続いて1988年1月の坂本と国分太一、そして10月の井ノ原で表組みは終わってしまった。本来ならば、中居と同じ1987年に並ぶべき草なぎ剛、木村拓哉、稲垣吾郎、そして香取慎吾らSMAPメンバーがごっそり省かれたのだ。

 たとえ香取ら『新しい地図』の3人は“辞めジャニ”との理由から外されたとしても、ならば“現役”ジャニーズである木村の名前がないことは不自然だ。

 4月にスタートした『まつもtoなかい』(フジテレビ系)でも、香取を初回ゲストに招きながらも、草なぎや稲垣の名前が出る一方で「木村拓哉」は1度として触れないなど、SMAP解散からことごとく木村を避けている中居。

「『金スマ』でも、あのメンバーが顔を揃えながらもキムタクには触れずじまい。なのに三宅くんだけを批判、追求するのはフェアじゃない。ならば、まずは解散騒動の真実や、キムタクとの関係性を明かしてみせてほしい。

 ジャニー喜多川さんの性加害問題も含めて、“隠したがる”体質が一向に見直されないジャニーズだけに、業界のルール・タブーに縛られずに“革命”を起こしているTOBEの躍進は余計に目立って見えますね」(前出・芸能ライター)

 世間が求めるのはどっちのエンターテインメントか。

しれっと解禁!? 木村拓哉が中国版Twitter「微博」に載せた工藤静香とのツーショット写真

 

2015年12月、赤坂の『SMAPSHOP』を訪れた中居正広と木村拓哉。最後のツーショット

 

2015年末、最後のSMAPSHOPにはメンバー全員の直筆サインが

 

1995年10月、「SMAPTOKIOKINKI最初で最後の勢揃いSP」にて

 

SMAPがトップアイドルへ駆け上がっていくあとを追い、平成5年にKinKiKids、平成7年にV6を結成。男性アイドル界の中心をジャニーズのタレントが占めることに