'08年ごろ、高樹沙耶は千葉県南房総に居を構え、念願だった自給自足の生活を始めていた

 9月24日、レゲエDeejayのCHEHON(チェホン)こと米田洪二容疑者が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された。

「人気YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で、代表曲の『韻波句徒(インパクト)』を披露した動画が3000万回再生を超えるなど、広く支持を集めているアーティストです。2006年リリースの『みどり』という曲は、大麻を女性に例えた歌詞になっています。9月16日にはラッパーのXILA(シラ)と、『みどり』をセルフサンプリングした『深緑』という曲をリリースしたばかり。より直接的な歌詞で、大麻について歌っていました」(音楽ライター)

 こうした曲も影響しているのか、ネット上では逮捕されたCHEHONを擁護する声も多くあがっている中、“アウトローのカリスマ”こと格闘家の瓜田純士が9月26日、自身のX(旧ツイッター)で長文を投稿。大麻に関する持論を展開した。

「大麻の良い悪いなんてもはやどうでもいい」

有名ラッパーやアーティストが大麻でパクられる度に決まり文句のように「大麻は悪くない」「海外は合法だ」と騒ぐ奴等がいるが、問題はそこじゃない。大麻が良い悪いは一度取っ払って考えても、日本では大麻は逮捕される

良い歳した大人や社会人、社会的立場のある者や、ファンが沢山いるような影響力のある奴等がある日突然、音信不通になり、全ての予定や仕事をすっ飛ばし、家族に不安を与えて、マスコミに報道されて、あらゆる機関や仕事関係者に迷惑をかけてしまう。これが「問題」であって、大麻の良い悪いなんてもはやどうでもいい

 瓜田も過去に違法薬物を扱っていた経験から、それを後悔して現在の考えに至ったのだという。この投稿には400件以上のリプライ(返信)が集まり、翌27日にはさらなる自説を繰り広げた。

《そもそも大麻問題や大麻に関する法と歴史だとかそんなことをもっと勉強しろだとかズレたコメントする人も沢山いたが、そんなに熱くなるほど大麻が好きなら警察の目なんかきにぜずに堂々と吸ってくれよ。素晴らしいものなんだろ? それでパクられたって裁判で堂々と言えばいいだろ? 「この素晴らしい大麻を合法にしろ反省なんかしない」って言えよ》

《捕まっても謝らなかった私から一言》高樹沙耶が唱える異論

 これに対し、日本での医療大麻の合法化を掲げて活動し続けるも、2016年に大麻取締法違反で逮捕された高樹沙耶が《捕まっても謝らなかった私から一言》と、異論を唱えた。

禁止されることで不当な価格や製品が出回る。正しい情報が啓蒙されないから間違った使い方をしてしまう。正しく使えば生活に役立つことは過去の歴史からもわかります。そして、この理不尽な法律は今世界では見つめ直すということが始まっているということです

 この投稿にも賛否両論が寄せられている。

 そんな高樹は、6月16日に“医療大麻のお医者さん”として活動しているラッパーのMASATAKAとコラボレーションした曲を発表して、ラッパーとしてデビュー。自身の半生や考えを歌った楽曲『Legalize it』をリリースしていた。

「この曲のMVを切り取った動画が、HIPHOPの楽曲を紹介するTikTokアカウントに投稿されると、400万回以上再生される“大バズり”をしているのです。かつて、モデルや女優として活躍していたころの高樹さんを知らない世代には、今の彼女がラップする歌詞や雰囲気が刺さっているようなんです」(前出・音楽ライター、以下同)

『Legalizeit』のMVに出演した高樹沙耶(Youubeより)

 20万件以上の“いいね”が集まり、MVをモノマネする動画まで投稿する人が現れている。

「1000件以上のコメントがついており、そのほとんどが《癖になる》《声が好きすぎる》といった、大麻への考えとは違った部分を評価したもの。あくまでも単純に、高樹さんのコラボ曲自体や歌声を楽しんでいるのかもしれませんね」

 元ベテラン女優は、どんな舞台でも注目されてしまうようである。

『Legalizeit』のMVに出演した高樹沙耶(Youubeより)

 

『Legalizeit』のMVに出演した高樹沙耶(Youubeより)

 

『パラオノニ』発表会見での高樹沙耶('05年5月)

 

かつては中西圭三(左)と婚姻関係にあった高樹沙耶(右)