平野紫耀と高橋海人

 10月15日、滝沢秀明氏の新会社「TOBE」が、オフィシャルYouTubeチャンネルで緊急生配信を行い、元King&Prince(以下、キンプリ)で、9月末に旧ジャニーズ事務所を退所したばかりの岸優太が合流したことを発表。平野紫耀、神宮寺勇太とともに「Number_i(ナンバーアイ)」としてグループ活動を展開するという。

 キンプリは現在、永瀬廉と高橋海人のデュオで活動を継続しているが、「Number_i」結成により、元メンバー5人は、事実上分裂したことになり、ファンからは悲痛な叫びが上がる中、平野と高橋がそれぞれアップしたダンス動画が注目を集めているという。

ティアラによる「Number_i」への不平不満

 今年5月22日をもって、キンプリを脱退した平野、神宮寺、岸。平野と神宮寺はそのまま旧ジャニーズ事務所を離れ、岸も9月末で退所となった。

「昨年11月、3人が脱退・退所を発表した際、ファンクラブ会員向けの動画で、平野さんと岸さんはその理由に海外進出を挙げ、一方で神宮寺さんは≪メンバーがこの先1人でも退所するという話が出た時に、自分も退所させていただくということを、本当に勝手ながら自分の中で決めていました≫と語っていました。当時は、3人それぞれがソロとして再スタートを切ると思われていましたが、結局、TOBEで新グループを結成したとあって、ショックを受けたファンは少なからずいた様子。

 緊急生配信で、平野さんと岸さんは、特に海外進出の展望を語っていませんでしたし、そもそも神宮寺さんは当初明かしていた脱退・退所理由と矛盾する行動を取っている。1人でも抜けたらキンプリを辞めると言っていたのに、結局、永瀬さんと高橋さんがいない新グループを作り、活動を始めたわけですから、ファンは納得いっていないでしょうね」(芸能記者)

 実際、X上では、5人のキンプリを応援していたファンから、「Number_i」の3人に対し、

≪考えれば考えるほど3人のことがよくわかんなくてもう考えてもキリがないし許せない≫
≪5人で出来なくて3人で出来る事って何?≫
≪キンプリを簡単に捨てれるような人もう二度と信用出来ない≫
≪突然脱退宣言したと思ったらTOBEに加入して3人で活動していきますって理解できない≫
≪普通に失礼、不義理、恩を仇で返しすぎ≫

 といった怒りの声が噴出している状況だ。

「3人の脱退・退所をめぐっては、過去に、“藤島ジュリー景子前社長が5人を分裂させた”という言説がファンの間で広まっていたものの、単純にメンバー間で方向性の違いが生じ、こうなっただけに見えます。しかし、『Number_i』結成発表の2日前、高橋さんが自身のインスタグラムにアップしたダンス動画を見たファンからは、彼と少なくとも平野さんは、表現したいものの方向性が合致していたのではないかという声が上がるようになったんです」(前・同)

「異次元にうまい」平野紫耀ダンス

 高橋が10月13日に公開したのは、米国人ラッパー・NLE Choppaの「It's Getting Hot」に合わせて、ダンサー・KAITA氏とのコラボダンスを披露する動画。平野もまた9月25日、キンプリ時代の楽曲「ichiban」「ツキヨミ」の振付を担当していたダンサー・RIEHATA氏と、Puff Daddy & The Family feat.Zoey Dollaz, French Montanaの「Blow a Check」をバックに、コラボダンスを行う映像をインスタで公開したが、「高橋さんの動画はそれと非常に似た雰囲気の仕上がりになっていた」(前・同)そうだ。

「2人のコラボダンスである点、動画の冒頭で曲名に続き2人の名前がテロップ表示される点、ヒップホップチューンで踊っている点は完全に一緒ですし、ファッションやダンスの感じもよく似ています。そもそもKAITA氏は、RIEHATA氏プロデュースの『RIEHATA TOKYO』『HATA BOY』所属で、いわば彼女の愛弟子。それも相まって、平野さんと高橋さんの動画が、見る者に“そっくりすぎる”という印象を与えるのでしょう」(エンタメ誌記者)

 確かにこれを見ると、平野と高橋がダンスで表現したい世界観は、合致していると感じざるを得ない。

「2人はキンプリ時代、ほかのメンバーに比べて圧倒的に踊れるアイドルでした。平野さんは小学生の頃からダンスを習い始め、弟と一緒にそのスキルを磨いてきました。キンプリはキラキラ王子様路線のアイドルだったため、当初、彼のダンス技術はファン以外にはあまり知られていなかったものの、『ichiban』でこれまでのイメージを破る高難易度のダンスにチャレンジ。続く『ツキヨミ』のダンスも、キンプリ史上最高難度といわれましたが、平野さんはこれを完璧に踊り、大絶賛されました。TRFのメンバー・SAMさんが、自身のXに≪キンプリダンスやばいな、、特に平野紫耀、、≫と投稿したこともあったほどです」

10月15日に生配信を行なったNumber_iの3人(平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太)

 一方の高橋は、小学校入学前からダンスに親しみ、数々の大会で優勝。その後、s**t kingz・NOPPOのもとでダンスを学び、旧ジャニーズ入所前に、SMAPのドーム公演のバックダンサーを務めたこともあったという。『ichiban』『ツキヨミ』のダンスも平野同様、「“異次元にうまい”と多くの人を驚愕させた」(前・同)そうだ。

「ともにダンスを武器にし、表現したい方向性も合っている平野さんと高橋さんが袂を分かつことになったのは、非常に残念。しかし、ダンス以外のところで、やはり表現したいもの、目指したいものが異なったため、別々の道を歩むことにした……ということなのでしょう」(前・同)

 いつか平野と高橋が“コラボダンス”をしているところ見てみたいものだが、現在、キンプリ分裂に心を痛めるファンは、やはり複雑な心境になってしまうのだろうか。

 

 

高橋海人(左)と平野紫耀が公開したダンス動画の冒頭。構成なども似ているため、ファンからの指摘も(それぞれ本人のインスタグラムより)

 

『Number_i』の左から神宮寺勇太、平野紫耀、岸優太(TOBE公式サイトより)

 

ルイヴィトンを着こなす平野紫耀(インスタグラムより)

 

平野紫耀が7月30日に投稿した1枚、足元はKREVAのコラボスニーカー(平野紫耀公式インスタグラムより)