パープルスーツに工藤静香プロデュースのスカルリング着用で“夫婦”を匂わせた木村拓哉(2011年)

「(静香の妊娠は)びっくりしたけど、うれしかった」

 2023年12月で結婚23周年を迎えた木村拓哉と工藤静香。世間を驚かせた2000年11月23日の緊急会見では、すでに静香のお腹の中に一生の宝物を授かっていた、“授かり婚”であることも木村の口から明かされた。

 ところが日本一の国民的スターと結婚した、幸せの絶頂にいたはずの静香だったが、以後は人知れないモヤモヤ感とストレスを溜める生活を送ることにーー。

「当時、人気絶頂期にあった“SMAPのキムタク”が、静香との結婚・妊娠で危惧されたのが女性ファン離れ。アイドルとして転機を迎えた彼ですが、妻帯者として一切振る舞わない、生活感を感じさせない“独身”に戻ることで見事にピンチを脱したのです」

 とは、木村の会見にも立ち会ったベテラン芸能リポーター。そして結婚後は家庭に入って夫を支え、娘たちとの育児生活を優先した静香もまた然り、たまにテレビ出演した際には子育て話に花を咲かせるも、夫に触れる、触れさせることはなかった。

 “夫トーク”の封印はプライベートでも徹底。CocomiとKoki,が通う都内プレスクールの送迎をすることが多かった静香は、時に同級生保護者との“ママ友”トークにも参加。井戸端会議に付き合うこともあったが、当時の木村家の事情を知る芸能プロダクション・マネージャーによると、

子育て談義や進学先などの情報交換は積極的にする一方で、夫の愚痴や自慢話になると“う〜ん、普通かな〜”と途端に歯切れが悪くなり、具体的な言及を避けていたそうです。木村さんのプライベートな情報が、ママ友たちとの会話から漏れ伝わるのを防いでいたのでしょう。

 そのため静香さんが本音をこぼせたのは同居する母親と、芸能界で仲が良かった信頼おける友人数名。本来ならば、そこかしこで“木村拓哉の妻です”とばかりに馴れ初めからプロポーズ、愚痴やノロケ話を声を大にしてしたかったはずなのに、話したくても話せない生活はそれはストレスになったと思いますよ」

私だけのことじゃないから話せないの

 それでもビッグカップルの定めか、常にマスコミ取材のターゲットになる2人。かつて幾度か静香への直撃取材に立ち会った写真誌カメラマンは、

「直撃取材を極端に嫌がり、プライベートを聞こうものなら露骨に不快そうな表情を浮かべて質問を無視(苦笑)。顔見知りの記者には柔和な対応もみせましたが、木村家の内情を聞かれると“ごめんなさいね。私だけのことじゃないから話せないの”と、やはりガードは固かった」

2005年、スクールのお迎えに来た工藤静香と実母、CocomiとKoki,の親子3世代ショット

 そんな彼女が珍しく、感情露わにして“夫”を語ったことがある。2016年に勃発したSMAP“独立”騒動において、土壇場で翻意したとして“裏切り者”のレッテルを貼られてしまった木村。

 すると8月下旬、バカンスを終えてハワイから帰国した静香が、自宅近くでカメラを構えていた『フライデー』の直撃取材に応じたのだ。

《木村静香としてプライベートでは彼の一部ではありますが》
《私たち、悪いことなんて何もしていませんから。堂々と生きていますから》
《どうして私たちが“裏切り者”呼ばわりされなきゃならないの!》
《彼が何やっても空回りしてしまう。時が経つのを待つしかないのかな……》

 夫だけが悪者にされる状況に《木村静香》として黙ってはいられない。木村を「彼」と称しつつ、溜まりに溜まった鬱憤を晴らすように代弁したのだった。

愛おしくないですか、あの瞬間が

 そんな懸命な妻の姿を目の当たりにしてか、ソロ活動を始めた木村にも変化が起き始める。中国のSNS『微博(Weibo)』を開設した翌年の2020年4月、50歳になった静香の誕生日に合わせて《happy birthday!!》のコメントと一緒に、若き日の仲睦まじいツーショットを投稿

 2021年9月15日放送の『TOKIOカケル』(フジテレビ系)にゲスト出演した際には、「あのとき(娘の髪の毛を乾かしている時)、一番かわいくない?」「愛おしくないですか、あの瞬間が」とTOKIOメンバーの質問に応じて子育てトークを披露した木村。

「芸能界デビューした娘たちの話題作りの意味もあったのでしょう。徐々に家族ネタ解禁の方向に向かっています」

 前出の芸能リポーターが解説するように、モデルデビューしたKoki,とCocomiはそれぞれ女優やフルート奏者として芸能活動を展開。発信の場として活用するインスタグラムでは、姉妹や両親の誕生日などの記念日に合わせて思い出の家族ショットを公開。そのたびにネットニュースに取り上げられて話題になっている。

木村拓哉の51歳の誕生日にKoki,がアップした、工藤静香とのツーショット。その手はしっかり握られて(Koki,公式インスタグラム)

 そして2023年11月13日の木村の誕生日、ついに“禁断”の写真が解禁ーー。

寄り添って手を握り合う夫婦の近影

「これまでは姉妹が幼い頃、若かりし日の両親の写真を投稿していましたが、今度の写真に収まったキムタクの髪型から察すると今夏に撮ったばかりと思われる近影。家族旅行で娘たちがカメラを向けたのでしょうか、夫婦が寄り添って歩き、しっかり手を握り合う、彼のファンには刺激が強すぎる写真(苦笑)。

 そんな夫婦の姿を、Koki,らが勝手に公式SNSに晒したとは考えにくく、姉妹の“プロデューサー”である静香の“GOサイン”ありきの投稿で、キムタクの今後の方向性を示すかのような投稿に見えます」(芸能リポーター、以下同)

 旧ジャニーズ事務所が解体され、今後は『SMILE-UP.』が設立するマネジメント会社と、各タレントがエージェント契約を結ぶ方向で動いている。木村もまた正式発表はなされていないが、同様の契約になりそうだ。

「エージェント契約が締結されたら、キムタクは個人事務所を通して旧ジャニーズから仕事を請け負うことになる。しばらくは旧ジャニーズのマネージャーを出向させる形になると思いますが、より個人事業の色が出てくるために、事業主として先輩である静香が口を挟んでくるかもしれない。

 今後は“木村ファミリー”として家族一丸となって稼いでいくとしたら、いまだ根強く囁かれる“離婚説”を払拭する意味でも、結婚23周年を迎えてもラブラブな夫婦円満ぶりをアピールしたかったのでは? 彼らのインスタ芸はさらにエスカレートしそうですね」

 ここからは、静香のターンだ!