2023年、3年ぶりに行われた新年一般参賀。装いだけでなく、所作も一致しているおふたり(撮影/JMPA)

「生まれてきてくれてありがとう」

 '02年、出産後の初会見で、雅子さまは涙を流しながら心情を述べられた。

大学生活を満喫している愛子さま

22歳のお誕生日に際して配信された“紅白”の装いの愛子さま。振り返れば、雅子さまが浩宮さま(当時)に初めて会われたのも22歳(提供/宮内庁)

 12月1日、愛子さまが22歳のお誕生日を迎えられた。現在大学4年生で、学習院大学に通われる愛子さま。今年4月からは本格的に対面授業が増え、8月にはご友人たちと都内の遊園地を楽しまれる姿を週刊女性が目撃。学習院大学で日本文学を学ばれるなど、残りわずかな大学生活を満喫されている。

 10月には、両陛下とともに日本赤十字社の本社を訪問され、赤十字の活動について学ばれるなど、ご公務にも臨まれている。

 来たる12月9日は雅子さまの60歳のお誕生日。おふたりは、立ち居振る舞いがよく似ているといわれることもしばしば。

 今年1月2日の新年一般参賀で、愛子さまは、立ち襟の淡いブルーのロングドレスをお召しになった。一方、雅子さまが着用されていたのは、肩から左右に切り替えがほどこされたエクリュのドレス。デザインは違うものの、袖口のボタンやシルエット、パールのアクセサリーを合わせた着こなしなど、さりげなく“おそろい”に。おふたりは、お手ふりの際やグローブを持つ手の角度までぴったりシンクロ。国民の目には“母と娘”の姿が重なって映っていた。

雅子さまも愛子さまも体調を崩された時期が

2005年、8月、ご静養のため新幹線で長野県に。同色系でまとめた“母娘コーデ”が話題になった(撮影/JMPA)

 雅子さまも愛子さまも、若くして、大きな注目を浴びてこられた。プレッシャーからくる疲れもあってか、体調をくずされた時期もあった。

 雅子さまが体調をくずされた'04年ごろ、精神的な病気への理解が広まっておらず、心ない声が集まることも。雅子さまは、ご自身のペースでご公務に臨まれ、天皇陛下や愛子さまとの時間を過ごされたことで、'19年までに徐々に回復されていった。

 一方で愛子さまも、クラスメートからの嫌がらせが一因となり、“不規則な登校”が'10年から始まった。雅子さまは学校に付き添われることが多くなり、非難の声があがるなか、寄り添い続けられた。1年後、愛子さまは学校に健やかに通われるようになった。

「生んでくれてありがとう」

 '22年3月、成年に際する単独会見で、愛子さまは、過去の雅子さまのお言葉にこう返された。

 おふたりの間にあるのは、揺るぎない“愛”だった――。