NAプロモーションの公式サイト

 1月16日、メンズ地下アイドル(以下、メン地下)が多数所属する芸能事務所『NAプロモーション』の栗田竜之介社長と役員の畑中卓也氏が、男性アイドルに撮影会で女性ファンの体を触らせた疑いで警視庁に逮捕された

過去には”前戯物販”が物議に

'23年、渋谷区で行われた撮影会で10代の女性客の胸を服の上から触らせた都の迷惑防止条例違反の疑いがもたれています。メジャーデビューを目指して真面目に下積みをしているメン地下が多いものの、中にはホストクラブまがいの悪どいビジネスや女性用風俗のようなきわどいサービスをしているところも。その代表が、今回逮捕されたNAプロモーションです」(アイドル誌ライター)

 同社の公式YouTubeを見ると、チャンネル登録者は500人程度。最も再生されている動画でも6000回ほどと、まさに“地下アイドル”という感じにも関わらず、多い時は月に2億円近い売り上げがあったというから驚きだ。

「人気によって金額は変わりますが、NAプロモーションが行なっているデートなどを楽しめるイベントの参加費は、いちばん高いメンバーで20万円。安いメンバーでも5万円。ポイントカードがあり、チェキ券1枚購入につき1ポイントが貯まるシステムです。

 2000ポイントで6時間デート権、3000ポイントで大阪日帰り旅行ができるという特典があるのですが、ポイントの有効期限はたったの1ヶ月。1グループあたりのファンの数自体はそう多くないものの、40グループ250人が所属していて1ヶ月に百万単位の金を使う“太客”に支えられているんです」(同・アイドル誌ライター)

NAプロモーションの高額イベントの金額表(公式Xより)

 同社から逮捕者が出るのは今回が初めてではない。'23年1月には20代の所属アイドルの2人が、それぞれのファンである当時15歳と17歳の女子高生に対し、みだらな行為を行ない東京都青少年健全育成条例違反の疑いで逮捕されている。

「逮捕こそされていませんが、'21年にもチェキ会中に同社に所属する男性アイドルが女性の下着の中に手を入れ、卑猥な行為を行なっていたことが被害者女性のSNS上の告発で明らかになっています。同社のメン地下は“前戯物販”と揶揄されるぐらい過激なサービスが売り。下着の中に手を入れたアイドルはさすがにやりすぎたためか、“1日連絡がつかなかった”という謎の理由で事務所から解雇されました」(スポーツ紙記者)

 アイドルたちが過激なサービスに走るのは、同社のシステムに問題があるようだ。

「売り上げがアップするとグループ内での立ち位置が良くなったり、グループ自体の待遇が良くなるみたいです。そのため太客を掴もうと、ここの会社は枕営業も辞さないアイドルも少なくないという噂ですね」(前出・メン地下ファンの女性)

 高額なツケ払いが問題になっているホストクラブは『売掛金禁止条例』が提案されるなど、社会問題になっているだけに、一部な悪質なメン地下のビジネスにもメスが入りそうだ。