いとうまい子

 80年代のアイドル黄金時代を駆け抜けた女優、いとうまい子の話題・ニュースが出る際に必ず挙がるのは公式サイトの存在。SNSでもこんな声が挙がっている。

《シンプルすぎて気持ちいい》

《阿部寛並の爆速ホームページ》

《サイトの好感度がすごい》

《mai.co.jpは世界遺産》

 URLは、https://mai.co.jpなのだが、真っ白な背景にアクセスカウンター、最低限の画像(現在はカレンダー)、レトロな「Enter」ボタンなど、すべてがネット草創期を彷彿とさせるシンプルすぎるデザイン。

 同じくシンプルすぎることで話題にのぼるのは阿部寛の公式サイトだが、そちらはメニュー選択に左のサイドバーを使っている分「進化」が感じられるのだが、いとうのものはそれもなくトップの次のページでメニューを選択する形式。

「進化」といえば、いとうの「学び直し」からの進化は目覚ましい。

 2010年に早稲田大学人間科学部eスクールへ入学したことがきっかけでどんどん学問にのめり込み、大学院にも進学。修士課程、博士課程と進み、現在に至るまで基礎老化学でアンチエイジングの研究を続けており、人工知能ビジネスを行う株式会社エクサウィザーズのフェローにも就任している。

 ロボットやAIという最先端に携わるいとうの公式サイトはなぜレトロなままなのだろうか。その他の疑問も含め、所属事務所に聞いてみた。

いとうまい子公式サイトトップページ。本人カレンダーをPR。「3月からホームページを見て頂くと今年度のカレンダー販売とお知らせをします。5月24日から映画『おいしい給食 Road to イカメシ』が全国公開です。是非どちらもご覧ください♪」(所属事務所)

ーーhttps://mai.co.jpはネット黎明期にいとうさん本人がドメイン取得し、html(ホームページを組む言語)も組んだという話がありますが本当でしょうか。

「本当です」

ーー正確な開設時期をお教えいただけますでしょうか。

「1995年頃からだったと思います」

ーーいとうさん本人は、学び直しから抗老化学の研究者にもなるほど進化を続けていらっしゃいますが、公式サイトは簡素なスタイルを続けている理由はなんでしょうか。

「ホームページはできるだけ軽い方が皆様に見て頂きやすいと思うので簡素にしています」

 シンプルさの理由は、ユーザーのことを考えてのことだったようだ。

 抗老化学を通して、「人が幸せに健康寿命をのばして、死ぬ直前まで自分らしく生きられる、そんなところを目指したい」と語っていた、いとう。常にみんなの幸せを考える姿勢はサイトにも表れているようだ。