2023年1月、直撃取材に無言を貫いた榊英雄容疑者

 警視庁は2月20日、約8年前に準強姦事件を起こした疑いで1人の男を逮捕した。その男は、映画監督の榊英雄容疑者(53)――。

「榊容疑者は2016年5月23日の午後10時から11時ごろ、東京都港区のマンションの一室で、演技指導という名目で20代の女性に性的暴行を加えた疑い。事件当日、女性と食事をした榊容疑者は“もう少し演技について話そう”と言って自宅に誘い、女性に自身が監督を務める映画への出演をほのめかしたうえで“タトゥーがあると大変だから裸を確認したい”などと言ってわいせつな行為に及んだとされています。榊容疑者の自宅から押収したSDカードには、50点にも及ぶ複数の女性とのわいせつ動画が見つかっています」(全国紙社会部記者)

 映画監督という立場を利用して、女性たちに望まない性的行為を強要していた榊容疑者。そのおぞましい手口は、2022年3月に『週刊文春』が報じていた。

「監督という立場を利用して性行為を強要していたほか、路上で暗がりに連れ込んで“騒いだら殺す”などと脅して性行為に及んでいたとする被害女性の証言もありました。文春では、こうした被害を何人もの女性が訴えていました」(スポーツ紙記者)

取り調べに「冤罪です」容疑を否認

 その後、女性たちは警察に被害届を提出。報道から約2年の月日を経て、ようやく逮捕へと至った。

「榊容疑者は警察の取り調べに対して“冤罪です”と容疑を否認している。警察は、ほかにも余罪があるとみて捜査を続けています。今回の逮捕に至っては、榊容疑者が監督を務めた映画を一緒に作っていた制作スタッフらが捜査に協力していました」(前出・社会部記者)

2023年1月中旬、ワークショップ後の飲み会帰りの榊容疑者。参加者の女性に声をかけていた

 今も、その犯罪行為を否定し続ける榊容疑者だが、報道が出た当初、こんなコメントを発表していた。

《記事の内容につきましては、事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません》

 しかし、どこがどう間違っているのか、榊容疑者が否定することはなかった。

 こうした報道から、性加害をテーマにした映画『蜜月』の公開は中止に。

ラーメン店で働いていた榊容疑者

「主演を務めた佐津川愛美さんは、報道が出る前日の2022年3月8日に『蜜月』の完成披露上映会のトークイベントに出席。冒頭で、こらえきれず涙を流す場面も。そのトークイベントで佐津川さんは“男性が台本を書き、男性の監督が演出する。わかってはいましたが、理解できないものは言わせていただきましたし、現場で戦えるものは戦いました”と、その思いを吐露していました」(前出・スポーツ紙記者)

 榊容疑者は、自身の行為が“性加害”だとすら思っていなかったのかもしれない。もし、一片でも反省の気持ちがあるならば、性加害をテーマにした映画など撮れないだろう。いったい、どんな気持ちで仕事に望んでいたのか。

 報道から1年後の2023年7月、『週刊女性PRIME』は都内のラーメン店で働く榊容疑者の姿をキャッチしていた。

 ほかのスタッフよりも少し遅い、午前10時ごろに出勤すると、暖簾を出すなどして開店の準備にいそしんでいた。厨房に立ち、黙々とラーメンを作り、ほかのスタッフと業務について真剣に言葉を交わす場面がある一方で、女性スタッフと笑顔で歓談する様子も。逮捕直前まで、このラーメン店で働いていたのだろうか。

 改めてラーメン店を訪れて、従業員に話を聞いた。

支援者との間にトラブルか

2023年7月上旬、都内のラーメン店で働く榊英雄。以前に比べて老け込んだ印象で、哀愁が漂う

えっ? 昨日、榊が逮捕されたんですか? まったく知りませんでした。確かにウチで榊は働いていましたけど、昨年の7月にもう辞めましたよ。ウチのオーナーと揉めて……。ただ、詳しいことは私も知らなくて。勤務態度はマジメというか、普通です。その後、何をしていたのかも知りません」

 と、話すだけだった。

 その経緯について、事情を知る映画業界関係者はこう明かす。

ラーメン店のオーナーは弁護士なのですが、その人のドキュメンタリー映画を榊容疑者が撮っていたんです。そうした関係性から、オーナーが榊容疑者を支援していたようですが……。ただ、最終的に映画はお蔵入りしたと聞いています。何かトラブルがあったのでは」

 再起を目指し、一時はワークショップも開催していた榊容疑者だが、自身がした行為によって、苦しい生活を強いられていたようだ。妻であったシンガー・ソングライターの和(いずみ)こと橘いずみとも2022年5月に離婚。支援者とも関係が切れ、逮捕直前はひとりぼっちの生活だったのかもしれない。

「自業自得としか言いようがない。きちんと自身が犯した罪を認め、悔い改めていただきたい」(前出・映画業界関係者)

 榊容疑者が法廷で何を話すのか、注目したい。