『チェルシー』公式サイト

「3月4日、お菓子メーカー『明治』から発売されているキャンディーのブランド『チェルシー』が、3月いっぱいで販売終了することが報じられました。あの濃厚なバターの甘みを味わえるキャンディーがなくなると思うと寂しいですね」(スポーツ紙記者、以下同)

『チェルシー』は1971年に誕生したロングセラー商品。小林亜星さんが作曲した“もひとつ、チェルシー”というフレーズのCMソングも広く浸透した。

最後に放送されたのが『CHEMISTRY』が歌うカバー曲が採用された2003年なので、若い世代だと知らない人もいるかもしれません。一部報道によると、2002年には売上高25億円でしたが、2022年には5億円と、売り上げが減少し続けていたそうです

リピートしていたから本当に悲しい…

 この販売終了の報道にSNSでは、

《もう食べられないのか》
《リピートしていたから本当に悲しい……》

 と、惜しむ声で溢れている。

 一方、個人で商品を出品できる『メルカリ』などのフリマサイト上では『チェルシー』が大量出品されることに。

定価の10倍以上…販売終了の『チェルシー』がメルカリで出品

通常、お店では一箱10個入りで150円前後で販売されていますが、現在、フリマサイト上では2箱で3000円と強気な値段で出品されているケースも見受けられます。転売目的で買い占める人が増えると、ますますお店での購入がしづらくなってしまいそうです」

 この販売終了の反響について、明治の広報担当者に話を聞いた。

「SNS上で『チェルシー』ファンの皆さまからたくさんの惜しむ声を拝見し、我々としても申し訳ない気持ちでいっぱいです。現在のお菓子市場では多様な商品が販売されるようになり、お客様の趣味趣向も多様化に伴って売り上げが低迷してしまったのが原因だと分析しています」

――根強い人気があるのなら、早々に復刻の可能性もあるのでは?

「工場での生産自体は2月末で終了しました。まだ終売のお知らせをしたばかりですので、現状では、復刻・復活など今後については控えさせていただければと思います」

 フリマサイト上で高額な転売も見受けられるが?

「私どもとしましては、できれば、適正な価格でお手にとっていただけますと嬉しく思います」

 広報担当者は、最後に決意を表明してくれた。

「今回の販売終了は長い時間をかけたうえで下した苦渋の決断でした。弊社としては、今後も新たな価値ある商品を提供していきたいと思います」

 惜しまれつつ市場から去る『チェルシー』だが、愛された記憶は永遠に残るはず!