鳥山明さんのサインとして大量の出品が。値段は数万円から数十万円のものまで(フリマサイトより)

 3月1日に急性硬膜下血腫で死去していたことが発表された、『Dr.スランプ』『ドラゴンボール』など大ヒット作で知られる漫画家・鳥山明さん(享年68歳)。巨匠の訃報に日本中から追悼の声が上がる中、何やら不穏な動きがあるようで――。

 1984年からジャンプで連載開始、1986年にフジテレビで放送スタートしたアニメが大人気となり、多くの子どもたちを夢中にさせたドラゴンボール。孫悟空ら個性的なキャラクターが人気で、2024年秋からは完全新作アニメシリーズ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』も展開予定だ。

 日本だけでなく世界中の子どもやファンに愛される『ドラゴンボール』だが、現在ネットではある“商品”が話題になっている。

「フリマサイトやオークションサイトで、鳥山先生の“サイン”が大量に出品されているんです。出品されている商品の多くは『ドラゴンボール』の人気キャラクターのイラストとともにサインが書かれていて、中には複製原画など貴重なものも」(アニメ雑誌ライター)

明らかに“偽サイン”?

 訃報の影響で鳥山さんのサインを手元に残しておきたいと考えるファンは少なくないだろう。そんな“需要”を見込んでのことなのかもしれないが、一方である疑惑も。

「もちろん、本物の出品もあるんでしょうけど、中にはとても鳥山先生が書いたとは思えないような代物もあって……。鳥山先生はドラゴンボールのつづりの“G”を少し崩した感じで書くのですが、それが小文字の“b”に見えることも。それを模倣したサインなのかわかりませんが、完全に“b”を書いていて“ドラボンボール”になっているものすらあります。出品されているのは、どれも数万円から、高いもので数十万円の値で売れています」(同・アニメ雑誌ライター)

5月9日は「悟空の日」元気玉キャンペーンも開催(ドラゴンボール公式サイトより)

 ネット上では、そんな怪しいサインたちに対して、

《明らかに自作、人の心とかないんか》

《ヤフオク見ると偽サインが何万円にもなってて草》

《どう見ても偽物じゃん、こんなの買うやついるの?》

《本物だったら絶対売らないわ》

 などの声が上がっている。

 日本漫画界のレジェンドの訃報に便乗して、偽サインで金稼ぎ……。ファンの心を利用したビジネスが本当なら、それはどんな理由があっても許されるものではない。