有吉弘行、宮根誠司

【見た、この動画? めっちゃダサかったな。信じられないくらい、もう本当に悪い顔をしていて。チョコプラがやってるのあるじゃん? 『悪い顔選手権』。あんな顔してたよ。隠れて、ドジャースの帽子かぶってチュー、チュー、チューッ】

 3月24日放送のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系列)にて、アシスタントの「アルコ&ピース」平子祐希と、「宮下草薙」草薙航基に“モノマネ”を披露して笑いを誘ったパーソナリティー・有吉弘行。ネタにされたのはフリーアナウンサーの宮根誠司だ。

 この日、「タバコがやめられない」というリスナーから届いた、「SNSで拡散された、韓国の禁止区域内でタバコを吸う宮根さんの動画を視聴した」とのメールを読み上げた有吉。

ダサっ!カッコ悪っ!タバコ吸ってる宮根、マジクソカッコ悪いな。こうはなりたくないから絶対タバコやめるわ。ということで無事、禁煙チャレンジ再開しました。宮根さん、ネズミ男みたいな面でカッコ悪くタバコを吸ってくれて本当にありがとうございました

 最後の下まで我慢できずに笑いが込み上げる3人と番組スタッフたち。すると有吉は「動画見た?」と平子らに振っては、冒頭のように電子タバコを吸う宮根を真似てみせたのだった。

 3月20日に韓国・ソウルで開催されたメジャーリーグ、ロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスの開幕戦。大谷翔平フィーバーに乗っかるように、日本テレビ系の情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』も宮根と取材クルーを現地に派遣。

 ところがスタジアム取材の休憩中、タバコを吸おうとしたところを警備員に注意されるも、場所を移して再び一服を始めた姿を目撃され、《宮根さん韓国まで何しに来てるの?》とXに動画投稿されてしまった。

 ドジャースの帽子を被ったまま、路上で一心不乱に電子タバコを吸う宮根。どうやら有吉もまた、SNS拡散された動画を見ていたというわけだ。

「うるせえなぁ」って感じで。最っ高ですね

 さらには翌日の番組冒頭での謝罪も火に油を注ぐ格好に。路上喫煙を認めた宮根は「初心に戻って頑張ります」と頭を下げたのだが、司会台に両手をついたままの姿勢に「態度悪い」「謝ってない」と再炎上。この番組謝罪に対しても、

【番組冒頭で手ついたまま“どうもすいませんでした”って。“うるせえなぁ”って感じで。最っ高ですね。最高と言っていいんじゃないでしょうか。完成されてますね】

 ラジオでイジり倒した有吉。たとえ相手が大物司会者であろうとも物怖じしない、忖度しない毒舌を披露してみせた。

 テレビだけでも10本以上のレギュラー番組を抱え、2023年のNHK紅白歌合戦でも司会を任された、今や“国民的司会者”とも称される活躍ぶりの有吉。しかしながら不思議なことに、ニュースや時事ネタを扱う情報番組やワイドショーからはお呼びがかかっていない。

「いえ、実は“ニュースキャスター”には挑戦しているんです」とは、キー局のバラエティ番組に携わる放送作家。

 2013年から2015年にかけて、テレビ東京系で不定期放送された『有吉のバカだけど…ニュースはじめました』。有吉がキャスターとなって「TPP」「アベノミクス」「年金制度」といった、当時に話題になったニュースを専門家の解説によって読み解くというバラエティ色の強い番組だった。

自身もヘビースモーカーだった有吉

SNSで拡散されている、『ミヤネ屋』取材で韓国を訪れた宮根誠司の路上喫煙

「ただ各識者によるお堅い話が続く、笑いに昇華させにくい番組スタイルが合わなかったのか、有吉さんの毒舌が生かしきれない不完全燃焼の印象でレギュラー昇格も叶いませんでした。以後にも、帯番組のオファーを出した局もあったそうですが、いい返事は返ってこなかったと。

 やはり根っからの芸人ですから、芸人仲間と一緒になってわちゃわちゃする方が性に合っているのでしょう。それにラジオでの発言も、宮根さんだから“口撃”したというわけではないと思いますね」(前出・放送作家、以下同)

 実は有吉も今でこそ非喫煙者だが、10年ほど前までは超がつくほどのヘビースモーカーで、卒煙するのに何度も挫けそうになった身。

「愛煙家が一転して嫌煙家になるのは“あるある”で、喫煙者の芸人にもなんとなく当たりが強く見えます(笑)。それにラジオでも度々、タバコ関連のメールが多く読まれている印象もあり、喫煙者のマナー違反には余計に苛立ちを覚えるのかも。

 しかも外国でルールを破ってまでタバコに執着する姿が周りからどう見られているか、大物の宮根さんをあえて見せしめにしたのも、すべての喫煙者に対するイジりだったのでしょう」

 さらに愛煙家が肩身の狭い思いをしないために、か。