『第36回ベストジーニスト2019』での出川哲朗('19年10月)

 3月24日にX(旧ツイッター)で投稿されたとあるポストが物議を醸している。

《橋杭岩来るなり、スタッフらしき男が「追っかけなら来んな!」って怒鳴ってきたから何と思ったら出川さんいました》

テレビ東京系『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(公式サイトより)

「この内容は、和歌山県の観光スポットである『橋杭岩』でロケをしている出川哲朗さんや杉野遥亮さんらの写真とともに投稿されていました。スイカ柄のヘルメットをかぶっていることから、『充電旅』の愛称で人気のテレビ東京系バラエティー番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』のロケの一幕だと思われます」(スポーツ紙記者)

 同番組は、出川とゲストが電動バイクに乗って全国各地を訪れるというもの。途中で立ち寄った店や民家でバイクのバッテリーを充電させてもらいながら、その街の人々と触れ合う場面が名物となっている。

テレビ局スタッフてなんであんな偉そうなんですかね

 この投稿は瞬く間に炎上し、

《素人の家庭で充電させてもらうテーマの番組なのに、一般人に対してその態度はどうなの》
《テレビ局のスタッフてなんであんな偉そうなんですかね》
《好きな番組やったのに、残念…》

 などと、スタッフへの批判が殺到している。一方で、投稿主は出川について、

《ギャラリーに笑顔で手を振ってくれてる感じでした》

 というエピソードも明かしており、

《出川さんはファンとかを大事にする人なのですが、周りのスタッフが残念すぎる》
《出川さんは大好きだけど周りが足引っ張ってほしくない》

 と、出川に対しては同情が集まっている。

「出川さんは“嫌われ芸人”時代が長かったこともあり、ロケで訪れた各地で歓迎してもらえることを本当に喜んでいるそうです。なので、できる限り写真撮影などの対応をして、集まった人々からの応援に応えようとしているんです。ただ、もし今回スタッフが一般の観光客やファンへ怒鳴ったことが事実だとすれば、こうした思いも無駄にしてしまいかねません」(前出・スポーツ紙記者)

 そこで、テレビ東京に問い合わせると、

拡散された『充電旅』スタッフの振る舞いを伝える投稿(Xより)

大声で怒鳴る映像・音声は確認できませんでした

「3月23日~24日にかけて三重県および和歌山県内で撮影を行い、その中で『橋杭岩』も訪れました。現場で対応したスタッフへのヒアリングおよびロケの収録素材をチェックしましたが、当該人物を大声で怒鳴る映像・音声は確認できませんでした。また、怒鳴って注意したスタッフも見つかっていませんが、番組の制作にあたっては今後も安全面に配慮しながら、真摯な態度を心がけていきたいと思います」

 と、スタッフが怒鳴ったことは否定した。Xの投稿に関する見解を聞くと、

「今回お問い合わせの件で、ご指摘の事実は確認できておりません。当番組は公道で撮影を行わせていただいているため、危険につながる行為を見かけた際には、安全確保のためのお声がけをさせてもらう場合があります。また、撮影のため駐車場をお借りする場合には、利用者の方の妨げにならないよう、施設利用以外の方には駐車をご遠慮いただくようお伝えする場合もございます。なお、ロケ見学時の動画撮影はご遠慮いただいていますが、写真については通行者や利用者の妨げにならない範囲で撮影いただいております。今後も、周囲の皆様への配慮をしながら、安全な番組制作を続けてまいります」

 とのことだった。

「このところ、テレビのロケを巡る炎上が続いています。3月中旬にフジテレビ系のゲームバラエティー番組『逃走中』のロケで、使用許可が不明瞭な状態で公道を占拠し、近隣住人に指摘されると“一般人とは違う”などと開き直ったことが問題になりました。こうした発言から、テレビスタッフの“選民意識”も指摘されています。一般市民への傲慢な態度が常態化しているのであれば、今回の『充電旅』においても、そもそも“怒鳴った”という自覚がないという可能性もあるのではないでしょうか」(前出・スポーツ紙記者)

“リアルガチ”で意識を改める必要がありそうだ。