市川團十郎

《3人川の字で、マレーシアの朝(中略)私、だんだん子供が愛おしくなってきてる、こまったな、子離れしないとだけど、むり》

 3月25日、歌舞伎役者の市川團十郎は子どもたちへの思いをブログ上に綴った。

「團十郎さんは24日から、長女の市川ぼたんこと、堀越麗禾ちゃんと長男の堀越勸玄くんの家族3人でマレーシア旅行中でした。1日に15回以上のペースで旅先の写真や文をブログ上で公開するなど、子どもたちへの愛情が伝わってきます」(スポーツ紙記者、以下同)

 春休みシーズンを利用しての旅行のようだが、家族3人でゆっくりできる時間は、今後少なくなるのかもしれない。

麗禾ちゃんは4月からの中学進学を機に、主にテレビドラマの女優活動に注力するようです。すでに今年10月に民放キー局で放送される“大型ドラマ”にキャスティングされているんだとか。以前は團十郎さんと勸玄くんと一緒に子役として歌舞伎の舞台に立っていましたが、歌舞伎は基本的に女人禁制。麗禾ちゃんはいずれ、團十郎さんと勸玄くんと別の道を進まざるを得ないのです」

 一方ではこんな声も。

母と同じ「アナウンサーになりたい」

「麗禾ちゃんは、2017年に亡くなった母親の小林麻央さんの生き写しのように感じられます。本人もたびたび公の場で麻央さんと同じ“アナウンサーになりたい”と語っており、麻央さんが出演していた日本テレビをはじめ、各局が熱視線を送っているんです」(テレビ局関係者)

 中学生になったばかりにもかかわらず、将来を嘱望される麗禾ちゃん。今後どのような活動を行っていくのかを、團十郎一家を長年取材している芸能リポーターの川内天子さんに話を聞いた。

'23年を振り返るというインタビューを受ける「市川ぼたん」こと麗禾ちゃん。顔立ちが麻央さんに似てきた(日テレNEWSカルチャー公式YouTubeより)

「5歳でお母さんを失った麗禾ちゃんは、麻央さんの面影を追うようにアナウンサーへの思いを語っていましたが、同時に、歌舞伎役者への憧れを抱いていました。今回の女優業への挑戦といい、今の彼女の中では“お父さんと同じ演技の世界に進みたい”という気持ちが強くなっていると見受けられます」

 かつて團十郎は、麗禾ちゃんたっての希望で歌舞伎の芸事を伝授。2022年には子役扱いでなく女優として、60年ぶりに歌舞伎座で主演を務めているほど。

麗禾が“女性歌舞伎役者の顔”になる日

「この興行は團十郎さんの襲名披露とあって特例かと思われました。しかし、続く2023年には尾上菊五郎さんの娘で女優の寺島しのぶさんが歌舞伎座の舞台で主役級の役を演じることにつながったのです」(川内さん、以下同)

 寺島も幼いころ、歌舞伎役者を志すも、女性という理由で現代劇の世界に進んでいる。

麗禾ちゃんの熱意で、歌舞伎の世界も変わりつつあるのですから、彼女が大人になるころには“女性歌舞伎役者”が浸透していてもおかしくありません。彼女が女優業を本格的に始めることは、現代劇の道に進んだ寺島さん同様、いつでも歌舞伎役者ができるための準備なのでしょう」

 本来、歌舞伎とは常識を逸脱する意味の“傾奇”が語源。團十郎と麗禾ちゃんなら、女人禁制という歌舞伎界の常識を打ち破ることができる!?