《間違いなく超一流》
《やっぱ天才》
《実力は本物》
大谷翔平の能力、ではない。彼の元専属通訳・水原一平氏が世間を騒がせている。水原氏が違法賭博でつくった負債は大谷の資産から返済されており、FBIによる捜査が進んでいる。
「水原氏の学歴と経歴の詐称疑惑も上がっています。水原氏が卒業したとされている大学、通訳として所属したとされている球団それぞれが、現地メディアの取材に対し、“その事実はない”としているのです」(スポーツ紙記者)
筋金入りの“ホラッチョ”
学歴と経歴の詐称といえば数年前に日本で大きく報道された“事件”が……。その当事者が今回の大谷事件によって、なぜか脚光を浴びている。冒頭は彼への再評価の声だ。『ショーンK』という、今思えば怪しすぎる芸名で活躍していた経営コンサルタントの川上伸一郎氏(56)。本業だけでなくテレビやラジオでコメンテーターとしても人気を博した。
「今回、ショーンK氏が再び脚光を浴びているのは、水原氏に詐称疑惑が上がっていることから、同じく“詐称していたひどいヤツ”ということではありません。ショーンK氏の詐称は笑えるくらいひどかったですが、その容姿やしゃべり、トーク力などに対する評価です」(広告代理店社員、以下同)
学生時代からすでに“ホラッチョ”というあだ名がついていたほど、筋金入りのホラ吹きだったというが、
「専門家と対等に討論できるトーク力に英語力。よくよく聞くと、“当たりさわりのないフワッとした内容をそれっぽくしゃべっているだけ”説はありますが、誰にでもできることではない。彼の能力や演技力は学歴に勝るという声が上がるのもわかります」
「なんかいいこと言ってそう」な才能
そんな彼のすべての能力が表れた“最高傑作”と、ネットでいわれている“作品”がある。詐称発覚前の'16年に出演していた『三菱アウトランダーPHEV』という車のCM。間を取りながら落ち着いた口調で、車の魅力に照らし合わせて自分の仕事やライフスタイルを一人語りする、その内容は以下のような感じだ―。
《その企業はもっと成長できるのかっていうことを考える時間というのは、意外とオフィスでなかったりすることが多い。そういう時にやっぱりPHEVみたいなものがあれば、いつでもどこでもオフィスですよね》
コロナなど誰も知らなかった時代に『テレワーク』を早くも実践していたショーンK。
《海のそばに来て自分のラップトップ(PC)を広げて、シンガポールやアメリカとビデオカンファレンス》
『リモート会議』も8年前から当然のごとく。と、思いきやPCを閉じ、おもむろに電気グリルパンや小型冷蔵庫を持ち出し、テーブルを広げて友人と屋外でパーティー。いち早く『ワーケーション』を行っていた。数々の詐称を考えれば、海外とのビデオ会議などをしていたかは怪しいが、それを“日常”として演じきる。このCMについて前出の広告代理店社員は、
「おおまかな脚本は広告のクリエイターが考えたと思いますが、この文面や口調、雰囲気はショーンK氏にしかできない。というよりも、この“仕事について何かを伝えているようで何も伝えてない”感じ、なのに“なんかいいこと言ってそう”な感じのしゃべりは、彼の才能だと思うので、セリフや演出はショーンK氏が噛んでいるはず」
この才能、埋もれさせるにはあまりに惜しい?