大谷翔平

僕は、ハワイが大好きです。僕にとってハワイは、太平洋の文化が美しく交わる特別な場所です。ビッグアイランドの心静かな落ち着きと美しさが大好きです。僕はマウナケアリゾートのハプナエステーツでパラダイスを見つけました。

 雄大な自然と広がる青い海、思い思いの時間をリラックスして過ごす人々ーー。そんな観光地やリゾート施設を紹介するようなPR動画に、“らしくない”ナレーションをつけたのはロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平。

 彼が“パラダイス”と称したのは、ハワイ島の「マウナケアリゾート」内で新たに開発される高級住宅地「ハプナエステーツ」のこと。その公式HP上に【大谷翔平です。】と冒頭のメッセージを寄せたのだった。

 かねてより「ハワイ別荘を購入」が報じられていたとはいえ、一般的に極めてプライベートな話に思える“マイホーム購入”。ところが、大谷は堂々【もうすぐ我が家となる場所。】と、25億円ともされる超メジャー級豪邸を建設中であることを“告知”

 アメリカのメディアで一件の事実が伝わると、国内メディアも追随。そして実際に現地で大谷に“下見”の案内したという、不動産仲介会社のオーナー女性に取材が集中。各テレビ局からのリモート取材に全て対応するのだった。

明かされる大谷のハワイ別荘の情報

 各報道をまとめると、大谷が選んだのは14棟あるレジデンスのちょうど真ん中で、目の前にゴルフ場や海が見渡せるスペシャルな立地。各区画の価格帯はいずれも日本円で25億5000万円~33億円で、大谷は「ハプナエステーツ」所有者第一号だとか。

 下見に訪れたのは2020年で、購入の決め手になったのが「景色と土地のサイズ」。オフシーズンのハワイ自主トレの拠点にもするのだろう、投球・打撃練習ができる設備も併設される見込みだ。

14区画に分けられたハワイの高級住宅地「ハプナ・エステーツ」。大谷翔平が購入したのはちょうど真ん中とのことだが(ハプナリアルティ公式インスタグラムより)

 そしてドッグランだろうか、約4000平方メートルの敷地内には愛犬・デコピンの施設も検討しているといい、妻の真美子さんと3人、いや、完成が見込まれる2026年には新たな家族を迎えてハワイの地に降り立っているかもしれない。

 ちなみに現時点で、大谷の片側のレジデンスはすでに契約済みとのだが、もう片側は空いているとのこと。アナタが30億円を用意できるのであれば大谷、そして真美子さんと“お隣りさん”になるのも悪くはなさそうだ。

大谷を“広告塔”としたビジネス

 とまあ、ドジャースとは1000億円以上の契約を交わしているだけに、30億円は一生の買い物にはならないのかもしれないが、それでも大谷自身がプライベートな情報を公開し、また取材対応した不動産会社オーナーも“顧客の個人情報”をペラペラとしゃべったことに違和感を覚えるーー。

「もしかすると“ビジネス”かもしれませんね」とは、海外のニュース事情に精通する情報番組ディレクターの解説。

「大谷選手の不動産購入を報じた米『ウォール・ストリート・ジャーナル』は、開発を手がけるカリフォルニア州の不動産会社との間で、ハプナエステーツの宣伝・販売の際には“大谷翔平の名前と肖像を使用できる”契約を締結しているとも報じています。

 つまりハプナエステーツの“広告塔”になることで、25億円からスポンサー料を差し引かれた価格で購入した可能性も考えられます。国内のメディア取材に積極的に応じたオーナー女性も、むしろウェルカムで、大谷選手の報道を機に日本、アジア圏の富裕層への販売促進につなげたい狙いもあるのでしょう」

ハワイの別荘建設予定地で笑顔を見せる大谷翔平(ハプナエステーツ公式HPより)

下見同伴したのは真美子さんか水原氏か

 それにしても25億円といえば奇しくも、違法賭博でドジャースを解雇された、現在は銀行詐欺罪で追訴されている元通訳・水原一平氏が不正送金した24・5億円に迫る金額。本来ならば、マイホーム購入のために用意した資金にも思えてしまう。

 2020年といえば、アナハイム・エンゼルス時代に良好な関係を築いていた2人。大谷の物件探しに、水原氏も友人としてついていたのだろうか。

 この気になる質問を、前出のオーナー女性にぶつけていたのが4月22日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)。まずは結婚前の真美子さんの同伴を聞かれると、それまでの“営業トーク”を止めて、一瞬だけ間が空いたように思えるも、

「いいえ、奥様はいらっしゃいませんでした」と明確に否定するオーナー。では、水原氏はどうかと問われると、

「いえ、それは……お答えできません」目を泳がせて、動揺するような素ぶりを見せるも回答を濁らせるのだった。

 PRすべき情報はしっかりアピールしつつ、守るべき“個人情報”は硬く口を結んでみせた業者に、ハワイでの家族生活の安心と安全を任せられると思ったことだろう。