Xで拡散された衝撃動画。29日、その動画は北海道警根室署でも公式に公開された、その内容は、根室市内の林道を走る軽トラックが、ヒグマに襲われるドライブレコーダーの映像だった。冬眠から目覚めたばかりの熊の危険について警鐘を鳴らした。
ドライブレコーダーに映っていたのは、4月28日午後1時ごろ、根室市に住む50歳代男性2人が山菜採りに行く途中にヒグマと遭遇した一部始終。
ヒグマの体当たりでフロントガラス割れる
舗装されていない林道を進む車。その前を1匹の小さな子熊が画面左方向へ横切った瞬間、画面右方向から母熊とみられる大きなヒグマが一直線に向かってくる。あっという間に距離を詰めたヒグマは、車の左前部に到達すると勢いよく体当たりし、ワイパーを破壊。続いて、車の右側からフロントガラスにヒビを入れるほどの威力で右手を叩きつけた。
その後、クラクションを鳴らしながら、車を走らせてヒグマから逃げることに成功。ヒグマから離れる際も「来た!」「ヤバいぜ」と漏らす撮影者から、その焦りと緊張感が伝わり、春先の熊の危険性が十分に感じられる映像となっている。
この映像に対してXでは、熊の危険性について言及する声が多く上がった。
《よく『熊を殺さないで!!』『熊との共存を!!』『人間が悪い!!』っていう人達は、この可愛い可愛い熊さんの前に連れて行ってあげるから、なだめてあげてよ。北海道なめんな(笑)》
《逃げられないよう回りこんでますからね、、車じゃなかったらめちゃヤバいですね 一撃でフロントヒビとか、、ヒグマとか一番ヤバい奴では、、》
《車に乗っていても絶対助かる保証がない威嚇態勢の #ヒグマ フロントつき破って突っ込まれてきたら、顔なくなる勢いだな》
特に、熊は春先が危険である、と語るのはキャンプ場を経営する男性。
「春は冬の間に出産した母熊が1、2頭の子供を連れて歩く可能性が高い時期です。この時期の母熊は神経質ですから、今回の映像のように一心不乱に人を襲うことも多くなります。熊は草や木の芽を好んで食べますから山菜取りや川釣りをするときには注意が必要ですね。
また、今年は暖冬だったこともあり、冬眠がいつもよりも短いとも聞いています。これまでは熊の目撃情報が少なかったGWも、登山などで山に入る際には注意が必要ですね」
熊の目撃情報が急増した昨年だが、今年も熊の出没件数が増える前兆なのかもしれない。