saito takumi 20150526 (7)

 

『医師たちの恋愛事情』で若き熱血外科医・守田春樹を演じている斎藤工。先輩医師・近藤千鶴(石田ゆり子)に恋心をストレートにぶつける男らしさ、医局の出世争いにのまれることなく患者を救うことだけを考える清々しい青くささもたまらない。"今、いちばんセクシーな俳優"と言われる斎藤が白衣の中に隠し持つ思いとは?

 

「主演のプレッシャーは、そんなに感じてないですね。大人が多い現場なので。反響? 連ドラ中は最後まで走れなくなると嫌なので、ネット的情報はシャットアウトして、演技に集中しています。やっぱりマイナスなことばかりが耳に入ってしまうと、落ち込んじゃうので(笑い)。そのマイナスに耐えられる心臓を持っていないので、やめています」

 恋を諦めていた年上の千鶴の心を、グイグイとこじ開けていく守田。斎藤自身も、ストレートに感情をぶつけるほうなのだろうか?

「行きたいけど、行かないです。どうしたら行けますかね? 僕、フラレたくないんで、告白はしないんです」

 そして、女性のほうからのアプローチを待つこともしないと笑う。

「『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』もそうでしたが、映画や小説、いろんなもので、"その後の地獄"みたいなものを思う存分見てきてしまったので。そういった擬似体験でお腹いっぱいになっていて。普段の自分の皮膚感覚に、何かを求めてはいない、というか。自分がその道を通る必要はあるのかな、と思っていますね。"なんでこんなにも男女はうまくいかないのか"は、シェイクスピアも戯曲にしているくらいですから。そのレースに入るのは体力がいるので、ちょっといいやって感じです」

フラレた回数のほうが多い!? 今、いちばん連絡する相手

saito takumi 20150526 (14)

 とはいうものの、気になるのはリアルな恋愛遍歴。ぶっちゃけ、フラレたことってあるの?

「めちゃくちゃありますよ。フラレてる回数のほうが多いですね、完全に」

 にわかに信じがたいけど……。では、フッたことは?

「(僕について)勝手にいろんな解釈をされて、告白に至るという女性に会ったことはあります。ちゃんとその人の本質を見たときに、"違うところで物事を見てらっしゃるな"という場合には、“違うと思いますよ”と言いますね。とはいえ、僕は連絡先を交換するの苦手なので。知り合わないんですよ。だから、なかなか恋愛に発展していく素地がないんですよね。むしろ、男性からのメールや連絡で、心躍る感じです」

 今、いちばん連絡を取り合っている相手は、園子温監督。お互いにアイコンは猫なのだと、うれしそうに語る。

「あと、今回の撮影でお借りしている病院を『アイムホーム』チームも使うときがあるみたいで、木村拓哉さんから"今、同じ病院"ってメールいただいたりしますね」

 


撮影/佐々木みどり ヘアメーク/赤塚修二(メーキャップルーム) スタイリング/井元文子(Creative GUILD)衣装協力/VIVIFY 中目黒店