「ずっと憧れていたブロードウェイの作品のお話だったので、いま挑戦すべきだと思ったんです」

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柚希礼音(ゆずき・れおん) ●’99年に85期生として宝塚歌劇団に入団。’09年に星組トップスターに就任。’15年、退団公演の千秋楽にはその様子が全国45か所の映画館のほか、台湾の映画館でも生中継され、2万6000人を動員。撮影/廣瀬靖士

 10月に幕を開けるブロードウェイミュージカル『プリンス・オブ・ブロードウェイ』に出演する、元宝塚星組トップの柚希礼音。今年5月に退団し、すぐに舞台出演を決めた彼女に今の気持ちを直撃!

「ちょっと自分に甘いところも持っているので、退団後に休みたいなという願望はありましたが、この作品が終われば休めるかもしれませんし(笑い)」

 柚希といえば、6年間トップとして走り続け、宝塚100周年の年を支えたスター。その肩書がはずれたいま、何か変わった?

「在団中はすごく責任感はありましたけど、けっこう"素"の部分も見せていましたから。男役としてカッコいい部分だけではなく、かなり弱みも口にしていましたし(笑い)。そういう部分では楽になったというより、今度はOGとして自分の発言などが宝塚に関わってくると思うと、今まで以上に身の引き締まる思いはあります」

 現在は、全編セリフが英語の舞台に向け、稽古と英会話のため、NYに単身乗り込んでいる彼女。現地での生活は?

「日本だと英語の勉強をしていても、授業が終わると日本語をしゃべっていましたが、ここでは英語を使わないと生活に支障をきたすので(笑い)。自分の知らなかった世界を知ることができて、楽しみもいっぱいです」

 NYで培った英語力で、日本のファンだけではなく、世界のミュージカルファンも虜にする日も遠くはない!?