『モーターズ』：田舎の整備工場で働く男たちと、1組のカップルが織りなす、出会いと別れの物語。PFF アワード審査員特別賞受賞作。11月14日（土）～27日（金）まで、新宿武蔵野館レイトショー上映
朝ドラ『まれ』で主人公の同級生役・二木高志を演じていた渡辺大知。
ロックバンド『黒猫チェルシー』でボーカルを務め、『まれ』の作中でもミュージシャンとして歌を披露していたけど、今度は映画監督としてデビュー! そのマルチな才能の秘密を本人に直撃!
「小さいころから、ずっと映画を作りたかったんです。それで高校生のとき、オーディションに受かって初めて出させていただいた映画『色即ぜねれいしょん』で、製作の裏側の世界を見たことがきっかけですね」
そこから映像を勉強するために大学へ進学。その卒業制作として2014年に撮った作品が、今回劇場公開される『モーターズ』。この作品、“自主製作映画の登竜門”とも言われる『ぴあフィルムフェスティバル（PFF）』でも評価され、香港の映画祭にも出品されている。
「僕、留年したんで（笑い）、5年目に取り組んだ作品なんです。仕事の合間に1年間かけて脚本を書いて、お金も学校は出してくれないんで自腹。本当に手作り感満載の映画です。
劇場公開を目的としていたわけではないのですが、それくらいの気概を持って作った作品なので、今回、一般公開して、みなさんに見ていただける機会ができたのはうれしいです」
いろいろなことにチャレンジしているけど、自分の中で“本職”は何?
「ん～……、もともとは“お話を作る人”になりたかったんです。だからバンドもそうだし、映画も同じなんですよ。バンドマンとして音楽をやり続けますし、それとは違う形でものも作ってみたくなるんですよね」
これから撮りたい映画は、もう考えている?
「頭の中にはありますよ。いろいろ妄想していて楽しくて（笑い）。青春映画を撮りたいな、なんて思っています」
撮影／佐藤靖彦