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 『下町ロケット』でドラマ初出演して注目を集める歌舞伎俳優の中村歌昇。公私ともに順調な日々を送っているが、昨年3月には、山田流筝曲萩岡派の四代目家元・萩岡松韻の次女と結婚し、妻帯者となった。

「結婚するならこの人しかいないと思っていたんです。最初に会ったのは二十歳のころだったんですけど、一目惚れでしたね。そこから3年くらいは連絡先も知らず、1年に1度、日本舞踊の会のときに顔を合わせるくらいでした。積極的にアプローチすればよかったんでしょうけど、僕はそういうタイプでもなかったので……」

 彼女が通っていた大学に共通の友人がいたことから、その人を通して連絡先を教えてもらったという。

「意を決してデートに誘ったのが一昨年くらいでしたから、すごく時間がかかっていますよね。僕は本当に“ザ・草食系”というか、自分からガツガツ行けないんですよ。最終的には、“この人がほかの人の奥さんになるのはイヤだな”と思ったので結婚に踏み切ったという感じです」

 大好きな妻の手料理を聞くと、すぐに答えが返ってきた。

「ラザニアです。もともと好きでリクエストしたのが始まりだったんですけど、すごくおいしくて。材料として欠かせない板状のパスタは、常に家にありますよ」

 同世代では坂東巳之助や中村梅枝と仲がよく、一緒にお酒を飲みに行くことも多い。

「歌舞伎役者ってお酒が強そうなイメージがあると思うんですけど、実際のところ、本当にみなさん強いんですよ。ビックリしますから。僕も結婚してだいぶ回数は減りましたけど、結婚する前はほぼ毎日飲みに行っていました」

 これだけお酒が好きなら、やはり家でも晩酌が楽しみのひとつになっているのかと思い聞いてみた。

「家では基本的に飲みたくないので、晩酌はほとんどしないんです。なんだか酔えないんですよね。食事をするときは、もっぱらお茶か低脂肪牛乳です。小学生のときから牛乳が大好きなんですよ。

 “白米と牛乳はさすがに合わないんじゃないか?”って周りにもよく言われるんですけど、お米や味噌汁があっても僕は牛乳なんですよね。小学生のころの昼食の習慣が残っちゃっているのかな」